私の存在価値

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Aside









真剣佑「……とりあえず、今、どこにいるの？」


『中目黒の…タバコ屋さんがある裏道、』


真剣佑「あ〜……おけ、あそこね、分かった。行くから絶対そこに居て」











そう言い残しブツっと切れた電話







その瞬間、何故か自分の頭は凄く冷静になった













『…………わたし、ばかだ』









壱馬くんは私に寄り添おうとしてくれたのに、


突き放した





始まりも、こうなったのも、全部私のしょうもない事なのに、



もっと突き放してしまった




















･








真剣佑「Aちゃん！！」











まっけんくんを乗せたタクシーが来たのはそんな事を考えていた10分後だった。









『まっけんく、ッ』


真剣佑「帰ろう？住所教えて」









優しく腰に手を回したまっけんくんが、私を誘導する








真剣佑「そこつまずかないようにね」


『ありがとう、』


運転手「行き先は？」


『あっ、えっと』


真剣佑「××のタワマンまで」


運転手「かしこまりました」


『えっ……？そこ、』


真剣佑「ごめん、こんなボロボロの子、潔く帰せない」


『っ、…ありがとう』

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