記憶 55 ページ11
・
Aside
20時過ぎ。
CLOSEしたばっかの店内には丸くなるようにして椅子に座る3人。
店長「話って何？」
橘「ずっと気になってたんだけど…笑」
『……………いきなりで、ほんとに申し訳ないんですけど、私、仕事辞めます』
橘「は！？何で！」
『…………』
店長「……理由があるんでしょ？話せる範囲で話して欲しいな、」
『…馬鹿みたいな話ですけど、聞いてくれますか？』
橘「もちろん、」
店長「ゆっくりでいいからね」
＿＿＿＿
『＿＿＿＿ だから、私もう働けないんです。全てを忘れてしまうから』
話している最中、一言も喋らずに黙ってくれていた2人。
きっと驚きとか、色んな感情が混じっているんだろう。
2人は何も言わずに、ただ私を見つめていた。
橘「……………………辛かったね、」
『、え？』
橘「ごめんねっ、もっと、早く気づいてあげれてば…ッ」
店長「…今思えば、不思議なこと、沢山見てきた気がする…」
橘「っごめんね、Aっ、！」
『…なんで、謝るんですか、今日だって、沢山忘れてること多くて、ろくにランチも作れなくて、私が謝らないといけないのに、』
2人の瞳から流れた涙がぽたぽたと机に落ちていく。
それに伝染するように、私の瞳からも1粒の涙が流れた。
『…………ただいま』
「…おかえり」
22時を回り、静かにドアを開けるとリビングには彼の姿。
『寝てなかったの？疲れてるでしょ』
「寝れなかったから」
『…そっか、』
「……………………A」
『ん？』
「決めた？、」
『……………うん』
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ちなつ(プロフ) - この作品大好きです！ (2020年3月22日 0時) (
レス) id: e54f0cecc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - けんたあ！！ (2020年3月21日 3時) (レス) id: 0e803c254a (このIDを非表示/違反報告)
ほくぶー(プロフ) - 涙止まりません(T^T)続き待ってます、更新頑張ってください！！ (2020年3月20日 2時) (レス) id: c26ab928bd (このIDを非表示/違反報告)
#日舞涼(プロフ) - やっぱりナツさんのお話は感動作ばかり、、、切ない感じたまりませんっ！ (2020年3月20日 0時) (レス) id: f779dc0ab9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - え！！ (2020年2月10日 2時) (レス) id: 0e803c254a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏都
| 作成日時：2020年1月3日 22時
