紅一点やらせてもろて 。3

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樹side









今日喉の調子どうですか?


Aさん出ないよー







樹「…………」



『………………？………！！』











隅と隅で交わる視線。




目が合えばAさんはでかでかと三本指を立てて見つめてくる。









今日で3日目。声が出なくなって。



昨日はシブザイルの生放送で出演予定だったけど
もちろんお休み。

シブザイルが無かったら公表するつもりが無かったのか、Aさんは悔しげにブログやらなんやらを更新していた。









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皆心配してくれてますよ。Twitterとか


Aさんたまに見てるよー


なんか凄い無関心ですね。


Aさんんーなんか凄い他人事みたいに思っちゃう。3日経ったけどね


現実逃避?


Aさんかもね







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樹「……意味分かんねぇ」



陸「えっ、何？」



樹「や、何もないっす」







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今のAさん嫌いかも


Aさん地味に悲しいヤツそれ!


昨日まで笑いで誤魔化してた


Aさん嫌なこと隠すために誤魔化すっていう言葉が生まれたんだよ。分かる?


Aさん私だってらしくないとこ見せたくないし、自分でも分かるくらい落ち込んでんのが嫌なの。






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樹「……俺らにも？」






気がつけばAさんの元に歩み寄っていた。

事情を知らないメンバーは俺ら2人ガン見だし。









樹「……そろそろ強がんの辞めてくださいよ」


『……』


樹「死にかけの時だけ弱いとこ見せて、都合良すぎます」


『………』






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2分ほどの沈黙の後、Aさんが俺の右手を手に取り、









ご め ん ね









そう、指で俺の手のひらに書いた









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" 弱ってばっかじゃ いつ消えてもおかしくない "









その瞬間思い出したのは、

か細かった頃のAさんのそんな言葉。









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変な感じだけどこれで終わり〜。

続きは皆さんの想像を膨らませてみてね(^_^)

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