疑問と弱音 ページ8
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壱馬side
『ねね、』
壱馬「ん?」
久しぶりに2人きりで酒を交わす空間。
個室でも周囲からの賑やかな声で溢れてるこの空間にとって、トーンが変わったAの声にはすぐに気がついた。
『私っていつまで踊れるのかなあ』
壱馬「急になに (笑)」
『もう私23だよ?』
壱馬「それ言うたら俺もやん」
『そうだけど、違うじゃん。
う〜ん…何て言うのかなあ……
……まあ根本的な事からいくと、やっぱり私は"女性"としての限界があって、まあもちろん男にもあるんだけど、』
壱馬「うん」
『私がもう踊れないってなっても、きっと周りのみんなは踊れる。
実際30過ぎて踊ってる先輩は、まだまだキラキラ輝いてて、活きてて、かっこいい。
でもね、それが私に出来るかって言われたら、多分無理なんだよね』
壱馬「………え、待って、脱退話?」
『違う違う、今はね (笑)
でもどの道私は20代でダンス辞めるのかなあって。
辞めるっていうか、もうグループとしてついていけないかもなあって、最近考えること増えてて。』
ハイボールの入ったジョッキを見つめながらそう呟いたA。
時折笑っているが、彼女は物凄く考えて、悩んで、やっと俺に話してくれたんだろうな、
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年12月23日 12時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
momomo2589(プロフ) - 番外編もっと読みたいです!!! (2020年12月1日 0時) (レス) id: 7496285d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏都 | 作成日時:2020年11月5日 20時