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やってきたのは数日前に訪れた花屋。カランコロン と心地のいいベルの音を鳴らして店の中へ入った。
「いらっしゃいませ。あ、お待ちしてました!」
この間訪れた時と変わらない、ゆったりとした声色で俺を迎えてくれた。
ut「こんばんは。すんません、遅くなってもうて…。」
「大丈夫です。気にしないでください。少々お待ちください。」
そう言って、花屋のお姉さんは奥へ入っていった。
頭に浮かんでくるのは今日のこと。久々にAと会って嬉しかった。約1週間会わないだけでこんなにも寂しく感じてしまっていた。同棲する前は1週間会えないことざらにあったのに。
すると花屋のお姉さんが奥から、向日葵の花束を持って出てきた。
「こんな感じにしたんですけど、お気に召していただけたでしょうか?」
ut「はい!凄い綺麗です。」
花束を受け取ってじっと見ると、Aを想像してしまって、思わず笑ってしまった。
「良かったです。…そんな風には笑えるってことは仲直り出来たんですね。」
ut「はい。お陰様で。」
「ふふっ。おめでとうございます。それから…。」
「どうぞ。」と花屋のお姉さんが花を1本差し出してきた。
ut「え、そんな!今度こそお支払いしますよ!」
「ふふっ。この間も言ってくれましたよね。だけど本当にいいんです。うちの花屋を選んで、それをプロポーズに使って頂けることが嬉しいんです。私から感謝の気持ちでもあるんです。」
ut「でもっ!」
「うーん…。あ、それでしたら、今度ご来店してくださる時にに彼女さんとご一緒に来ていただけませんか?」
そう言われてしまって、何も言えなかった。ご好意をこれ以上無下にするわけにはいかない。ここはありがたく花を頂くことにした。
ut「この花…。」
「黄色のポピーです。花言葉はまた調べてみてくださいね。」
ut「ありがとうございます。」
「お客様なら明日のプロポーズ絶対に成功しますよ。」
ut「はい、ありがとうございます。頑張ります。」
「またのご来店お待ちしております。」
そう言って綺麗なお辞儀をしたあと、この間と同じ柔らかな笑みを浮かべた。
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まる(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます。今回のお話も楽しんでいただけるよう精一杯書かせていただきます。これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2020年4月7日 10時) (レス) id: 2297f03d9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 新作嬉しいです!今回のut先生のやってしまったも楽しみにしています(^^)更新応援しています!!♪(v^_^)v (2020年4月6日 21時) (レス) id: 52fb869063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2020年4月6日 20時