13 ページ14
ut｢おい！宮村！！｣
｢なによ！！｣
ut｢なによじゃねぇよ！何、人が入れた金で勝手に食券買ってんねん！！！｣
｢この間相談乗ってあげたでしょ！その見返りよ！｣
ut｢その日にカフェで奢ったったろ！｣
そう。この女、Aに浮気相手と勘違いされたやつである。
宮村秋穂。俺の同僚兼同じ大学に通っていた同級生でもある。メイクアップアーティストとしてこの会社に所属する社員である。大学からの腐れ縁でここまで来た。
その後ズンズンと注文場所に向かっていき、勝手に人の金で味噌ラーメンを頼んでいた。
解せぬ。
そして、俺も再びお金を投入し、今度こそお目当ての食券を買ってから、注文した。
宮村が既に俺の金で買ったラーメンを食べていたので、宮村が座るテーブルへ足を運んだ。
絶対今度高いやつ奢らせてやっからな！！
そう心に決めた。
｢そういえばプロポーズするほ今週末でしょ？｣
ut｢あぁ…、彼女、家出した。｣
そういうと宮村は目をかっぴらいて俺を凝視してきた。
｢え！？なんでなん！？｣
ut｢あー、俺とお前がいるの見られて浮気だと思われたん。そしたら家出てった。｣
｢え、なんかごめん？｣
ut｢いや、ええよ。土曜に殴られる覚悟で謝りに行って来んねん。｣
｢今までの分何回も殴れてこい。｣
ut｢いや、急に冷たくて草。｣
まぁその覚悟で行くからええんやけど。と思いながら、かき揚げ丼を食べ進めていった。
ut｢そういえば、今日食堂使うの珍しいな。どうしたん？｣
｢あぁ、今日はもう仕事終わったのよ。いつもはお昼挟む時はその会社の食堂使ったり、お弁当貰ったりするんだけど、今日はすぐ終わったからこっちでいいやと思って。｣
ut｢ほーん。｣
ズルズルとラーメンをすすっていてもこいつは元が美人なため、まぁ絵になる。
しかし、こいつの性格は大学時代から知っているため俺は惚れない。絶対に。こいつ女やない。
｢今失礼なこと考えてたでしょ。｣
ut｢え！？お前エスパーなん！？｣
なんて即座に言ってしまった。あ、やばい。と思っても、もう遅い。その瞬間にピンヒールで足を踏まれた。
痛い。
｢まぁ、お互い頑張ろ。｣
ut｢え、頑張って。じゃなくてお互いなん？｣
｢そ。私、来月、大手食料品メーカーの○○会社のCMで出演するモデルのヘアメイクに抜擢されたの。｣
ut｢え、凄いやん！｣
｢そ、だからお互い。｣
ut｢おう！｣
じゃあね。と告げて宮村は食堂を後にした。
同僚も頑張ってるんだし、自分もあいつに負けないように頑張ろうと再び決心した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます。今回のお話も楽しんでいただけるよう精一杯書かせていただきます。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年4月7日 10時) (
レス) id: 2297f03d9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 新作嬉しいです！今回のut先生のやってしまったも楽しみにしています(^^)更新応援しています！！♪（ｖ＾＿＾）ｖ (2020年4月6日 21時) (レス) id: 52fb869063 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まる | 作成日時：2020年4月6日 20時
