No.3 ページ5
･JM
食い入るようにおじさんの話を聞くナムヒョン、ホソギヒョン、そしてジョングガ。
何がそんなにおもしろいかな。
魔法なんて信じられないし、そもそも僕はカジ王国を見たことがないから信じてすらいない。
うーん、それは多分僕は間違ってるんだろうけど……不思議なこと深く気にしたことは無い。
ていうかそんなことより課題やらなきゃ。
立派な跡継ぎになんてなれやしないよ。
NM｢なあジミナ、次期島の長なら隣の国のことちゃんと知るべきじゃないか？｣
あーもう、お節介ナムヒョン。
まあ父さんが長だけどさ。
SY｢……ジミナ、おいで。｣
おじさんはいつも僕を強制的にこの輪に入れる。
あー、あっちでフルーツ食べてるテヒョンとユンギヒョンが羨ましい。
ジンヒョンも課題で来てて羨ましい。
SY｢……──────カジ王国にはたくさんの言い伝えがある。少なくともありえない魔法説が飛び交うのは確実にそこにあるからなんだ。｣
ほんとにほんと？
おじさんの思い込みじゃなくて？
SY｢カジ王国について外国の資料を読んだことはあるかい？｣
ある。
学校でたくさん習った。
カジ王国は脅威の国。
魔法や最強軍事の国。
SY｢では、我々についての資料は？｣
それももちろんある。
昔、カジ王国と対立している小さな島。
ってあるけど、対立っていうか……関わりがないっていうか。
SY｢我々はどうして隣国であるカジ王国との接点がひとつもないのだろう。カジ王国はどうして国交を断絶しているのだろう。考えたことはあるかい？｣
どう……して、か？
JM｢……っ、｣
なんか、頭痛い。
やっぱり難しいこと考えるのやだ。
SY｢……。｣
NM｢どうしてか……やはり、魔法の存在が大きい、とか。｣
HS｢すごい資源を独り占めしてるとか。｣
JK｢作業とか、魔法でやっちゃえばすぐだよね。助けなんていらないんじゃない？｣
よくもスラスラ出てくるもんだ。
僕は吐き気がしてきたしトイレにでも行こう。
席を立って扉に向かっても、おじさんには何も言われなかった。
ってうか、見送られたっていうか。
残りの三人はまだ熱心に考察してるし……。
僕、こんなので長、務まるのかな。
勉強のこととかカジ王国のこと考えただけでやんなっちゃうしさ。
父さんだって特別にカジ王国のこととか教えてくれなかったし……別にこのままでもいいんじゃない？
このまま、未知の恐ろしい国のことなんて、忘れちゃえばいいんじゃないの？
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
