No.32 ページ36
･A
起きたら囲まれてて、体温を感じるくらい近くにジョングクさんがいる。
昨日、この人の前で泣いた。
恥ずかしくって顔を見ることが出来ない。
リビングに移動して、大きなテーブルのそばの椅子に腰掛ける。
朝ごはん、出してくれるみたいだ。
HS｢ヤー、王子様が脱走しちゃったのかと思ったよ。｣
そんな事しない。
JM｢まあ正直、ウリマンネと王子様の寝顔は可愛かったよ。｣
……ジョングクさんが一番年下なんだ。
テヒョンさんかと思ってた。
JK｢俺はもうマンネじゃないです。マンネはA。｣
｢僕が、マンネ……？｣
JK｢……。｣
隣に座るジョングクさんを見つめる。
JK｢そ、そう。だから、ヒョンって言わないとダメ。｣
｢ジョングギヒョン。｣
JK｢……A。｣
｢はい。｣
JK｢もっかい、言って。｣
｢ジョングギヒョン。｣
はぁ、とため息をついて顔を覆うジョングクさん。
マンネだったからヒョンって言われて嬉しいのかな。
｢ジョングギヒョン。｣
JK｢な、なに、もういいって。｣
｢ヒョン、｣
JK｢あー、もう！｣
ふふ、この人可愛いな。
頭をくしゃくしゃかいて、パンを口に詰め込んでむせてる。
JM｢遊ばれてるじゃん、ジョングガ。｣
JK｢なっ、｣
YG｢ふ、｣
JK｢ユ、ユンギヒョンだって緊張してるくせに！｣
TH｢……A。俺もヒョンって呼んで。｣
からかわれてるジョングクさんを見てたら反対隣のテヒョンさんの方に無理やり向かされた。
あれ……？
ちょっとだけ、不機嫌。
｢テヒョンイヒョン。｣
TH｢……A、俺だけにヒョンって言って。｣
｢え、｣
どういう意味だろう。
JN｢あー……この際だから、僕らも名前で呼び合おうか……？｣
NM｢はい。それ、いいと思います。｣
YG｢いつまでも王子様、じゃな。｣
HS｢うんうん、実はみんな名前で呼びたかったんだね。｣
え、そうなの……？
じゃあ僕もヒョンって呼ぶのがいいのかな。
JN｢A……えっと、A、朝ごはんは美味しかった？｣
NM｢A、昨日はよく眠れたか？｣
HS｢ジョングガ、Aのこと潰してなかった？大丈夫？｣
妙によそよそしくて、わざとらしくて……。
この人たちってやっぱり悪い人に見えなくて。
でも僕ってこの人たちに攫われたんだよね……？
キラキラした目で僕のことを見てくる七人……の、ヒョンたち。
どんどん居心地が良くなっていってしまう。
それだけが、少し怖い。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
