No.16 ページ20
･TH
待ってたよ。
この時を、ずっと待ってた。
｢……｣
すごく綺麗な顔。
肌も真っ白で、手脚もか弱くてすぐに折れちゃいそう。
ほんとに男の子なんだよね？
船の中の部屋のベッドに横たわるA王子。
柔らかそうなほっぺ。
ツンツン、と触ってみる。
｢……ん、｣
起きそう。
でも、やめられない。
今度は手のひらで、頬を撫でてみた。
くすぐったそうに顔を背ける。
かわい。
｢……み、ら…ん、｣
……ミラン？
誰だそれ。
｢……ん、｣
TH｢……！！｣
手にすり寄ってきた！
かわいすぎない？
王子様って聞いてたから、もっとハンサムで気の強いイメージだったけど……もう、お姫様じゃん。
｢……ん…？｣
TH｢……あ。｣
ふにふにと触ってたら、薄らと目が開いた。
やべ。
TH｢……っ！｣
なに、この状況……。
A王子が、俺のほっぺためちゃくちゃさわってるんだけど。
すごく……愛しそうな目をして、大切なものを触るように。
なんか、ドキドキしてきた……
この子、男だってば。
｢……ふしぎ、｣
TH｢……へ、？｣
そう言って、また目が伏せられた。
寝たの……かな？
JM｢……なにしてんの。｣
TH｢……！｣
びっ……くりした、ジミナか。
JM｢まだ寝てるの？王子様。｣
TH｢うん。｣
JM｢呑気だよねぇ、連れ去られてるっていうのにさ。｣
TH｢……うん。｣
JM｢これから僕らに何されるか、想像もつかないだろうねぇ。｣
TH｢ジミナ、いこ。｣
一瞬起きたことは言わないでおこう。
ドキドキしたことも、絶対秘密。
NM｢……────お、二人とも戻ってきたか。｣
HS｢王子様はまだ夢の中？｣
JM｢はい。｣
JN｢ふーん、まあ後で起こそうか。｣
JK｢島に着いてからじゃダメなんですか？｣
JN｢逃げ場の一切ない海で話をしなきゃ。｣
ジンヒョンの怖い顔。
いつもはあんなにヘラヘラしてるのに、こういう時はほんとにピリつく。
JN｢もっとも……あのか細さじゃ俺たちから逃れられないよ。｣
NM｢ある程度、彼を理解してからスヨンさんに引き渡すのが効率もいいですしね。｣
JN｢そーそー！｣
ナムジュニヒョンがフォローを入れて、この話は一旦終わる。
それにしても……王子様のあの独特の雰囲気が気になる。
一瞬でも惹き込まれそうだった。
ちゃんとしないと。
俺たちの目的はただ一つだ。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
