No.39 ページ43
･A
僕がこうやって触れれば、テヒョンさんの……テヒョンイヒョンの傷はなくなる。
そうしたら、痛くないでしょ？
JN｢ヤァー……やっぱりすごいね、魔法は。｣
包帯をとってみると、元のきれいな肌に戻ってた。
よかった……。
YG｢はっ、薬だの医療だの、バカバカしくなってくるな。｣
テヒョンイヒョンに巻いていた包帯や絆創膏をとりながら言うユンギさん。
｢ごめんなさい、｣
YG｢あー、違う。すまん、言葉足らずだ。｣
ポリポリと頭をかきながらポイッとゴミを捨てるユンギさんは僕の優しい目を向けてくれた。
YG｢その力、持てるもんなら持ちたい。羨ましいよ。｣
｢……僕は、ずっと、魔法なんて無くなってしまえばいいって思ってました。｣
ずっと、ずっと。
｢だけど、今は……テヒョンイヒョンの怪我を治せて良かったって、思います。｣
ただ、それだけ。
JN｢それで十分だと思うよ。A、君は僕らが頼まずとも、テヒョンアを助けてくれた。優しくて、勇敢だよ。｣
ソクジンさんに頭を撫でられる。
TH｢あのっ、……｣
｢あ、ごめんなさい。｣
ずっと上に乗りっぱなしだった。
退けようと体を動かすと、テヒョンイヒョンに腕を掴まれる。
｢え、？｣
TH｢あー……はは、まって、ちょっと……動かないで。｣
決まりの悪そうな顔をしてる僕を抱きしめる。
僕の体はテヒョンイヒョンの上に覆いかぶさったまま、動けない。
更には毛布まで被せられて、前が見えなくなった。
｢ん、テヒョンイヒョン、｣
僕、軽いけど……さすがにずっと乗ってるのは重いんじゃないの、？
TH｢ほんとに！動かないで！！｣
焦ったような顔。
……どうして？
JM｢テヒョンア……。｣
ジミンさんの冷たい声。
JK｢あぁ、そういう事ですか。A、今すぐ離れて。｣
でも、テヒョンイヒョンが離れないでって、
｢わっ、｣
誰かにまた持ち上げられた。
ジョングクさんだ。
TH｢……っ、｣
JN｢…ヤー！！せっかくAが魔法を使ってくれたというのに君ってやつは！｣
テヒョンイヒョンは、毛布を抱えてうずくまっている。
もしかして……まだ痛いところがあるのかな。
｢ん、？｣
JK｢良い子は見ちゃダメ。｣
ジョングクさんに目を塞がれる。
なになに、テヒョンイヒョン、どうしたの。
TH｢ぜったいぜったい、みんなも同じ目にあうよ！！｣
テヒョンイヒョンの大きな声は遠ざかっていった。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
