No.34 ページ38
･A
TH｢A、A！｣
｢はい？｣
TH｢ここの家のワンちゃん人懐っこいからすぐ飛び出してくるの。注意してね！｣
｢はい、｣
TH｢あとは〜｣
腕をぶんぶん振りながら進んでいくテヒョンさん。
その少し後ろとか前とかを囲むように歩く皆さんは他愛のない話をしたりしてる。
JK｢A、腕しんどくない？｣
｢はい。｣
JK｢……テヒョンイヒョン、腕振りすぎです。｣
TH｢え、痛かった？｣
首を振ると頭を優しく撫でられる。
TH｢ごめんね？｣
きゅっと握り直された手を僕も握り返す。
JK｢……｣
｢…？｣
反対の手に感触があって、見上げるとジョングクさんか僕の手首を掴んでいた。
JK｢いこ。｣
｢……はい。｣
隣を見るとテヒョンさんも満足気な顔をして笑ってる。
また拗ねるかと思った僕は、ちょっと自惚れていたのかもしれない。
YG｢ここが俺の店だ。｣
森を抜けて、街のようなところに出た。
1番角の薬屋さんが、ユンギさんのお店らしい。
JN｢ふふ、賑わってないねぇ。｣
YG｢朝から薬貰いに来る奴がいないのが良いんだよ。……先行っててくれ、後で追いつく。｣
HS｢ほんとに用事あったんですね。｣
YG｢当たり前だろ！｣
ユンギさんは店の奥に消えていく。
｢テヒョンさん、｣
TH｢ん？なあに。｣
｢皆さんは研究の他に仕事があるんですか。｣
ピクリ、と動く口元と眉。
TH｢……うん。｣
僕の顔をのぞきこんで笑うテヒョンさん。
HS｢俺は先生してるよ！｣
｢先生？｣
HS｢語学の先生。｣
へぇ、ホソクさんは教師なのか。
研究者って、文学系の先生でもなれるんだ。
すごく賢いんだろうな。
｢テヒョンさ…テヒョンイヒョンは？｣
TH｢俺は……ふふ、なんだと思う？｣
｢んー……｣
なんだろう。
全然想像つかない。
自由奔放そうだし、先生とかじゃなさそう。
お堅い仕事じゃなくて……
｢農家さん。｣
TH｢ぶぶー！正解は、商人でした！｣
商人……。
意外だな。
JN｢テヒョンア、ジョングガ。そろそろ人が混雑しているからしっかり手を繋ぐんだよ。｣
TH｢はーい！｣
JK｢わかってます！｣
他の人はどんな仕事なんだろう。
ぼーっと考えながら歩いていると、段々と人の声が聞こえてきた。
この島の人たちの声。
男も女も子どももいる。
やっぱり、悪人の島なんかじゃない。
みんな、普通だ。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
