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"死"という事象【2】 ページ3

無名「あんた…誰?」


くられ「あぁ、僕はくられ


ここで専属の化学者をしてるよ」


……化学者…


無名「ふぅん、んでここはどこ?」


くられ「え?ここは我々国だよ?」


当然でしょ、みたいな声のトーンだったけど…そんな国知らないんだよな…。


首を傾げる僕を不思議そうに見る狐面。


無名「言っとくけど、僕が居たのはヨコハマだからな!」


くられ「……よこ…はま…???」


首を傾げる狐面。


無名「はぁ?超有名都市だろ


知らない(やつ)なんか居るのかよ…」


くられ「いやいや、我々国だって超有名都市だよ」


無名「……」


くられ「……」


超有名都市が一致しないなんてこと有り得ない…


ということは……


無名「僕…異世界召喚された…???」


くられ「え、僕異世界召喚に成功しちゃったの???」


無名「いやなんで驚いてんだよ


お前さっき『成功しちゃった』って言ってただろ」


なんなんだ此奴…


くられ「いや、僕がやってたのは『人間を召喚する実験』であって『異世界召喚の実験』じゃないから」


無名「めんどくさ…」


次の瞬間


バアァンッ


「くられ先生今の爆煙なんですか!?


グルちゃん大興奮なんですけど!?」


青みがかった黒髪で片目を隠し


ずり落ちたメガネとゆるゆるのネクタイ


それとは逆に綺麗に整ったスーツの男が


勢いよくドアを開けながら叫んだ。


くられ「やぁ鬱くん、実験は成功らしいよ」


無名「どの口が言ってんだお前」


鬱と呼ばれた男は目をぱちくりさせながら僕を指さして言った。


鬱「先生…?何ですかその子…?」


くられ「あぁ、名前聞いてなかったね」


鬱「え…誘拐…???」


くられ「え?いや違うけど


まぁいいや、君名前なんて言うの?」


いいんだ…。


無名「……無名」


鬱&くられ「むめい?」


僕は頷く。


無名「名無乃 無名」

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作者名:歌詞無 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2022年4月15日 23時

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