私の個性に名前を与えてはいけません【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ47)

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それは、ほんとう？ページ47

夏油傑side

初めて会った時、酷く怯えていたのを覚えている

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「五条！！！お前は子供を勝手に連れ出すんじゃない！！！！」

悟「……ッチ……うるせーよ！！！」

担任である夜蛾先生に正座させられ、説教されている悟を横目に少女を見た

傷だらけの体に、窶れた表情

見た目はまだ小綺麗だが、目がとてもじゃないけど生きているように見えない

「えっと……君は何処から来たのかな？」

『………』

反応無し

「悟に無理矢理連れて来られたのかな？…ほら、あのサングラスの人だよ」

『……さんぐらすって、なに？』

何か反応するかなと、話しかけていたけど…

話しかけていた私の方が…絶句してしまった

…嫌な想定が頭を過ぎる

「…じゃあ…君が、知ってる事は何かな？」

『…ひとのころしかた、はやくくるしまないようにころせる』

言い争っていた夜蛾先生と悟も、固まっている

見た感じこの子は小学生高学年……くらいだろうか？

『おかあさんたちにめいれいされてるから、っころさなきゃ…いけないの』

『だからせめて…さいごくらいくるしまないように、いつも…してるの』

少女のまだ小さくて、歪な手が私の制服を掴む

『でも…でもね、あなのなかのこわいのがねっ…みんなつれていっちゃったのっ…！』

『ねぇ……っわたし、どうすればいいの？っひとをまたころせばいいの？っおかあさんのみがわりになればいいの？…どうしたら、っあのこにあえるの？？』

震える手から、少女の動揺と困惑を強く感じる

既に一度泣いているのか、泣き跡が痛ましい

どうしたら少女が落ち着くのか分からなくて、頭を撫でてあげようとする

……一瞬嫌そうに顔を顰めて、体を衝撃に耐えられるように縮こまり…青褪めている

悟「……任務途中にあった、廃屋の跡地に今みてーに泣きながら彷徨ってたンだよ」

廃屋の跡地…？

夜「あぁ…あの辺りには、呪詛師の家系の血縁者達の屋敷があったな」

…【呪詛師】

それは…呪術を扱える元呪術師がなりやすい、簡単に言うなら…離反(裏切り)者だ

本来…呪術師は呪霊を見えない者達を守る為に存在している

しかし…何らかの理由により、一般人等を殺害…または損傷させた者達の総称

「………信じられないな」

呪術師は、人を守る為に力を使うのに…

有り得ない