私の個性に名前を与えてはいけません【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ34)

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静かに、静かにページ34

砂月side

Aから「砂月(さげつ)」という名前を貰ったので、身体の分身を作り出す

五「Aっ！！？？」

轟「ぶ、無事か…！？」

野次馬が煩いな

仮にも名前を貰った昂揚感で喜ぶ俺と冷静的に状況判断している僕で別れる

Aの体を元に、僕(俺)だけの体を形作っていく

長い黒髪は短めに、赤いメッシュが入る

身長は…何でかAより高くなってしまった

灰色の瞳は左が赫色に…右が金色に染まり

目尻には赤黒い化粧か何か彩られ、元の面影はない

「ん？あぁ…隻眼になっちゃってるや」

左眼の方だけ、白目の部分が黒く染まっている

服は適当に……上は白パーカー、下は黒色の膝までの短パンとトレンカで良いや

状況が状況なだけあって、ピリピリとした視線を四方八方から感じる

ホ「誰、君」

緑「…ぼ、僕達に何のようですか…！！」

あ

Aが気にしてた緑のモジャモジャ小僧じゃん

生まれたての子鹿のように震えている足を、僕(俺)に見せないようにして話しかけている

うん、良い虚勢だ

「申し訳ないんだけど、今急いでてさァ……退いてくれない？」

爆「誰が知らねェ奴の話聞くかよ」

あら…いつもみたいに怒鳴らないんだ…

流石にそこまで落ちぶれてはいないんだー

うーん…すっごい邪魔

多分僕(俺)の事はよく分からなくても…「何かヤバい」っていうのは本能的に分かってるんだね

冷静沈着なのは良いよ、とても良い

「急いでるんだから、退けよ。僕(俺)そこまで優しくないから」

僕(俺)はA以外は基本どーでも良いの

目の前に立っていた小僧の眉間に、人差し指と中指を揃えて当て…力を使った

小僧は顔に表情が消え去り、立ったまま上の空

「大人しくしてくれたら、小僧(コイツ)をちゃんと戻してあげる」

僕(俺)にしては軽めの脅しをかけると、大人二人から強く睨まれる

おぉ怖

緑「かっちゃん…！！」

轟「……っ戻さなかったら、爆豪は…どうなる」

あー…それ聞いちゃうのね

恐らく僕(俺)を逃さない状態での、小僧の被害を聞き出したいのかな？

すっごい愚策だけどもね

「なぁんにも思わず、飲まず…食わず…寝ず。静かに生命を終える。自分の生命に関わる事も、思考そのものがないから抵抗さえも出来ない。大丈夫さ！感情も思考もないから苦しまずに死ねるよ！！物理的にも…精神的にも、小僧(コイツ)は一人では生きてけないだけだから」