私の個性に名前を与えてはいけません【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ19)

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無気力とは『何もする気力が無い』事なのだよ、ワトソン君ページ19

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『暇過ぎる』

全員で医療室に行ったはものの、硝子に「人集まり過ぎ、暑い」と言われて男子陣が医療室から離れたと思ったらさぁ…

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飯「家入先生！失礼します！！」

家「はいよ」

切「先生！緑谷が！！」

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ってな訳で…五条が出久を知恵熱にさせやがったので、雄英生と五条と硝子以外は任務やら用事があって外出中

………私以外は

雄英生と五条は出久が起きるのを待ちながら、合宿関係の話し中

硝子は出久の体調面の話を、雄英高校にいるリカバリーガールと相談中

一年組は三人での合同任務

真希ちゃんは………どっか行ったみたい

『私も任務行きたいなぁー…』

適当に校舎の屋根に登ったは良いものの、特にする事もないから…ただぼーっとしているだけ

『原則で私は基本五条と行動しなきゃいけないから動けないしなぁ…』

東京校(ここ)に来てからずっと、変わらず私は外に出られない

あの時から…何もかも、全て変わらない

まぁまぁ長い黒髪と灰色の瞳

日を浴びていないかのような青白い肌

『…五条曰く「隈があって目付き悪い」んだっけ』

まともに寝れてないから、隈が出来るのは当然の事

目付き悪いのは…五条の気の所為でしょうに

「こんな所でなにしてるの？」

『五条(お前)が本当は…一緒に行動しなきゃいけないのに放置するから暇なの！いつも一緒にいるんだからそれくらい分かるでしょ。いや、むしろ分かれ』

全く……見た目未成年を放置するんじゃないよ！

「……いや、君とは初対面の筈なんだけど」

『え』

「え？」

恐る恐る声のした背後を見ると……

オールバックにされたと思われる金髪に、透けているがしっかりと作られていると分かるゴーグル

まるでパイロットを思わせるベージュに近い服と、極め付きは背中の赤い翼

普通の人間ならば「エッ……ホークス！！？？」となるが、生憎私はそんな反応出来ないので…

『ま、マジの不審者！！？？てか侵入者！！』

「え！？ちょっ」

勢いよく立ち上がり、屋根を踏み込んだ

『っ！』

「！」

急に立ち上がった事で上手くバランスが取れず、足を滑らせて…屋根の上を滑り台のように滑って落ちていく

私は何も落ちる事に対して抵抗しなかった

する気も…元気も…気力も…助けを求める気も…生きる気さえも無かった

ただゆっくりと、地面に落ちる衝撃を耐える為に目を瞑る前に思ったのは

『(コレなら、やっと…)』