私の個性に名前を与えてはいけません【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ29)

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危ないページ29

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五「だから、僕達は名前を与えないんだよ。名前は自身の証明であり、精神の軸。名前を与えない事で奴(・)が変わるのを待ってるんだ」

ホ「まァ…確かに名前がある事で「自分は??(ナニナニ)が好き」とか言えますね」

変わっている証拠があれば、直ぐにでも名前を与えられるんだけどね

例えば＿＿＿

「僕はAが好きだよ？だって好きじゃなかったらあの時助けないもん」

緑「声…？」

今、喋ったのは誰だろうか

耳は声(・)として認識していないのに…頭は声(・)として認識している

爆「気持ち悪りィ……！！」

轟「頭がグラグラするな……何ンだこれ…」

あいつがあの場所で話している時と同じだ

お前……嫌な事を思い出させるな

私を助けたのはお前じゃない、あの子が私を助けたんだ

自分の身も、顧みず

「あはは、顔が怖いよA！そんなに目の前であの子が死んだのに怖くて動けなかった自分が憎い？」

『っ憎いに決まってるだろ！！！』

あの後悔が、今を作っているのが複雑だ

あの子が生きていればと…どれだけ考えて、どれだけ自分が憎くなって、どれだけ泣きたくなって泣けなくて、どれだけあの子がいないのが寂しくなって、どれだけ…死を望んだか

『初めての友達でっ、親友だったんだ！！』

でも、助けられなかった私が…あの子の親友を名乗って良いのだろうか

『っなのに……目の前にっ！…目の前に私は立ってたのに、手を伸ばして助ける事が出来なかったっ！！！……苦しんでっ…死なせてしまった…！』

羨ましそうに外を眺めるあの子に、病院から離れられないあの子に、私のせいで死なせてしまったあの子に…今更どうやって外の景色を伝えるんだ！！

「そうだよね！あの子はAの為に色んな事をしてたんだよね？でも、そんなあの子にAは恩を仇で返した。酷いねぇ！！」

ホ「頭がっ………」

気付くと私以外は地面に膝を付けていて、頭を抑えている

何しやがったお前！！！！

「えー？いつまで経っても名前をくれないからさぁーー……ちょっとした嫌がらせ？」

『皆はっ関係無いだろ！！！？？？』

「あるよ。だってソイツらのせいでAが名前付ける判断をしてくれない。だから邪魔なの。」

名前…！？

はやく、はやくはやくはやく！！！

あいつに、なまえ！！！！

五「駄目だっ……名前を付けたら……！！」

『さげつ！！お前は今から砂月(さげつ)だ！！それでいいだろ！』