私の個性に名前を与えてはいけません【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ12)

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(五条は途中からマジです) ページ12

緑谷出久side

五「あー…無いね、目隠し」

僕達の目の前には、目隠しがなくなった五条先生

目隠しの下には、轟君とはまた違う蒼のような眼

澄みきった快晴の青空にも、深く暗い深海とも思える眼

何処か、遠くを見ている眼

その思考を覗かれるような眼が、五条先生の髪ととてもあっている

伏黒「あ…五条先生、これ」

五「アララ……爆発に耐えられなかったのかなぁ」

伏黒君の手には一部が焼け焦げて、目隠しとしてはもう使えない黒い布

爆「目ぇ隠してた布切れに当たったって嬉しかねェ！！！！」

切「五条先生自身に当たってねぇから、意味無いもんな…」

かっちゃんはかっちゃんで怪我こそしていないが、一本取られたのが悔しいのか半ギレ状態だ

……怖い。

五「それにしても、出久はいい組み合わせにしたねぇー……足元を氷で取られた時はちょっとビックリしたよ」

「ァ、あれは！！……かっちゃんと轟君が咄嗟の判断でした事なので、僕は何も」

五「僕はてっきり、前衛後衛ハッキリ分けると思ってたかな。だから意外と時間かけちゃった」

五条先生の言葉にかっちゃんの機嫌が悪くなっていく

轟「五条先生の戦闘スタイルは俺達には分かんねぇから…とりあえず、蹴り辛い状態にしようかと思って」

五「まぁ足を凍らせるつもりだったなら…愚策でしょ。だって仲間(味方)と自身の行動範囲を狭めてるんだから」

『28歳が大人気ない、自分より年下の子供虐めて楽しいか？このアラサーめ』

……何故か冷たい空気が漂い始める

『あ、何？苛ついていらっしゃる？？当たり前のド正論言っただけでしょうに』

五「僕さぁ…正論とか正直、大っ嫌いなわけ。だって所詮負け犬の遠吠えじゃん、弱っちい方が強い方に負けた。弱肉強食、自然の摂理。文句なんか言ってる暇あるなら強くなる努力でもしたら？」

五条先生とAさんの口論がドンドン激しくなっていく

？……あれ、この感じ……何処かで………

そして…二人の近くにいた虎杖君と伏黒君が何故か真っ青な顔をして、二人の向こう側を見ている

『ッハー流石…天上天下唯我独尊様だ。ただ周囲の人間を傷付ける王様してんね、いつか…よく見たら独りぼっちの張りぼての王様ゲームをしてる奴になるね。だって、何言おうと五条(お前)は人である事に変わりは無いんだから』

五「俺はな色んな奴に縋られてるから仕方なーく縋られてやってんの、俺にとっては…特にお前はいなくなっても大差無いし」