ぼんち揚げ食うな。寝ろ。Second【ワールドトリガー】 (ページ46)

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高校三年・秋　不明点と再発ページ46

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夏のあの時にいたほとんどの隊員達を集めて

再度話し始める

…集まったのは太刀川さん・風間さん・東さん・嵐山さんの四人だけだったけどね

「Aの副作用(サイドエフェクト)は超六感覚。その名の通り…本来なら最初の菊地原と同じで副作用(サイドエフェクト)のランクはC」

「でも違うんだろう？」

そう、今までなら

「太刀川さんは知ってるかもしれないけど。おれがAと初めて会った時、死ぬ未来(可能性)がもうほぼ確定してたんだよね」

「エッ」

「おい初耳だが？」

中二の秋

最上さんが黒(ブラック)トリガーに変わった少し後

久しぶりに会ったAを見て驚いたっけ

「おれの副作用(サイドエフェクト)はより確実な未来(可能性)ほど、ずっと前から見えやすい」

「…なるほど」

「多少あやふやではあったけど、それでもAはあの死ぬ未来(可能性)から逃れられない筈だったんだ」

それなのにAは元々そうあるべきだったかのように自身の未来(可能性)を変えてみせた

「ただ…未来(可能性)的にはAが死ぬのだけは変わって無いんだよね」

「……言っても大丈夫なのか？」

「うん。言ってもあんまり変わらないし」

1回目は、ない筈のトリガーを持って何かに殺されて死んだ

2回目は、姉弟を庇ってバムスター(トリオン兵)に襲われて死んだ

3回目は、一般市民をモールモッド(トリオン兵)から逃して死んだ

4回目は、C級隊員を守って死んだ

5回目は、水に包まれながら胴体を両断されて死んだ

6回目は、キューブにされて連れて行かれる

今は6回目の未来(可能性)のまま

「おれの目(・)が正しければ、この先第一次大規模侵攻(あの時)みたいに近界民(ネイバー)が三門市に攻めて来る」

「いつだ！？」

「早くて来年」

その時にAが死ぬ未来(可能性)が高い、と言うとみんなして黙ってしまう

「…今は話せないんだけど、何があってもAを信じて欲しいんだ」

「それが…最善か？」

「だいぶ……そうなる確率は低めだけどね」

静かになった場をピロン、という通知音が明るくする

A信じてたのに酷い、馬鹿ヤロー。

図ったかのような文章に苦しくなった

…また再発したか