ぼんち揚げ食うな。寝ろ。Second【ワールドトリガー】

高校二年・冬　その名を絶対領域 ページ33

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「…高校の制服っぽいな」

「何で靴だけガチ？」

『知らん』




正直女子高生にしか見えなかった

こっそり内側のインナーが色違いのお揃いなのに気付いて、変な汗が出そうになった

でもよく似合っていたし、学校で会うことがほぼないおれにとっては新鮮だった




「ちょっ待っ…馬鹿！！！」

『は？』

「堂々とスカートを捲ろうとしない！！！」




不意にAがスカートを捲ろうとしていることに気付いて止める

いやまって

いくらトリオン体だからって無防備すぎ

異性の目の前でスカート捲るとかなに？？

おれを殺したいの？？？




『いやこれキュロットスカートって言って、スカートじゃ』

「スカートじゃなくてもダメなの！！！目に毒だから！！！」




今直接Aを見たら、捲れていた瞬間が脳裏に焼き付いて離れなかった

だから全力で目を逸した

……同性のよく話す隊員達が…ニーハイソックスはヤバい、と言っていた意味が分かった気がする

後で居なくなっていた太刀川さんに…ニーハイソックスの恐ろしさを垣間見たよおれ、と言った

そしたら太刀川さんには速攻でニヤニヤされた

近くにいた出水に…あーそれ絶対領域って言うんですよ、と教えてもらった




「あとちょっとで見えそうで意外と見えない。それが絶対領域」

「やめて思い出させないで」




確かに見えそうで見えなかったな、と納得はしてしまった

しばらくは太刀川さんにからかわれていた

後で根付さんにかけ合って、ニーハイソックスじゃなくてレギンスとかにして下さい！！と言った

そしたら…それは女性オペレーター達の意見で出来たデザインだから出来ない、とニヤニヤされながら言われた

色んな意味で気が遠くなってしゃがんだら、忍田さんに励まされた

やめて城戸さんも微笑ましそうに見ないで

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