true love2【羽生結弦】

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その後、昌磨と美咲さんにも祝福されたなぁ。
この日を思い出すと、いつだって笑顔になれる。
私に、一歩進む勇気をくれるんだ。


｢何笑ってんの？はやく着替えてみんなで焼肉いこ！｣

『行く！結弦くんとも丁度話してたんだ』

｢ちょっとA！俺卵かけご飯がいいって言ったじゃん！｣

『もー、昨日の朝も卵かけご飯食べてたでしょ！今日はみんなもいるから焼肉にしよう？ね？』

｢…もー、しょうがないな｣


そんなくだらないやり取りを、昌磨くんと美咲さんに見られていることも忘れ、ずっと続けていた。


｢お似合いですね、2人｣

｢そうだね｣


そう話す2人の表情も、晴れ渡っていた。




某個室焼肉屋。
高級なお肉を一枚一枚、慎重に並べていく。
こういうのはね、並べ方が肝心なの。

ピーマンを載せたところで、昌磨の表情が変わる。


『…昌磨、まだ野菜嫌い治ってないの？』

｢いや、治る治らないの問題じゃないんだよね｣

｢昌磨くん、ついこの前も野菜は全部私のお皿に載せてきたのよ｣

｢えー！しっかり食べなきゃダメでしょー昌磨｣

｢ゆづくんはうるさい！｣


あはは、と笑いが起こる。
懐かしいな、この感じ。

向こうにいた時だって楽しいことは沢山あったし、学んで吸収していくことが多かった。


でも、やっぱりここが私の居場所。
私にとって帰る場所は、いつだってここなんだ。

2年ぶりだけど変わらない3人に、心底安心した。


この時は……これからもこの関係性は変わらないだろうと、漠然と思っていた。

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