A級ソロ隊員は人を信じない【ワールドトリガー】 (ページ10)

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7つ目の嘘ページ10

ランク戦も終わり、2人が出てくる。
鳥丸と話しているところへタイミングを見て声を掛けた。

『そやさん、そやさん、どうでしたー？』

「･･･言わなくてもわかるだろう。
はっきり言って弱いな。」

『うんうん、たしかに動きがちょっと鈍いですし。まあ、伸びるとこは有りそうでしたけど。』

「あぁ、トリオンも身体能力もギリギリのレベルだ。だが、自分の弱さをよく自覚していて知恵と工夫を使う戦い方は俺は嫌いじゃない。」

『蒼也さんがそこまで褒めるなんて珍しいね』

「Aも珍しいな。空閑を気に入ったみたいだが」

『ああ、それね。面白そうな子だったんで。つい、私情は挟みませんからご心配なく〜。』

ネイバーということは忘れていないと伝えておく。

「そこは心配していない。むしろ･･･いや、いい。邪魔したな三雲。Aも、無理はするなよ。またな(・・・)」

何を言いかけたんだろう。

『無理なんてしてないよ。』

蒼也さんはよくご飯に連れてってくれたり、訓練に付き合ってくれたりする。
俺のSEのことを知ってるからか。

蒼也さんに気にかけてもらってるから、菊地原の当たりが強いけど。
まあ、俺から見たら何とも思わないがな。

全部見えるし。めんどくさいとは思うけど。
さすが蒼也さんって感じかな。
懐いてるみたいでちょっと可愛くも見える。
嫌われた方が気が楽だ。

蒼也さんと三雲の戦いも見れた事だし、もう帰ろうかなぁ。ちょっとだけランク戦見て帰るか。

そう思いながら、ランク戦のブースの方へ行く。