A級ソロ隊員は人を信じない【ワールドトリガー】 (ページ8)

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5つ目の嘘ページ8

ざわついてんなぁ、
新人じゃあり得ないような記録を出したからか。

チビが自分より良い記録を出したのが嫌ってか。めんどくさいなぁ。

「いやいやいや、そんなわけないだろう。まぐれだ！測定機器の故障だ！もう一回やり直せ！」

もっかい、やったところでだろ。
あいつの実力だったし、次はもっと速くなるんじゃねぇの？

「記録0.4秒」

ほらな。
A級隊員ならあ1秒くらいで倒せる人は多いだろ。
俺の時はたしか、えーっと、10秒は切ってた気がするけど覚えてないなぁ。

「・・・なるほどな」

ん？あ、蒼也さん。
聞き覚えのある声がして振り返ると蒼也さんがいた。

『蒼也さん、来てたんですかー。言ってくれれば、良かったのに』

蒼也さんは俺のSEを知る数少ない人物だ。
信頼している人でもある。

「ああ、A。気になる事があってな。
訓練室を一つ貸せ、嵐山。迅の後輩とやらの実力を確かめたい。」

ネイバーの実力を？
迅の後輩って言えばあの白いネイバーのことだろうか。

「俺が確かめたいのは・・・おまえだ。三雲修」

なるほど、誰？
あいつか、迅の後輩。なんでわざわざ目にかけたんだろ。特に目立った所はないけど。
俺も気になるなぁ。
ま、俺が1番気になるのは、

『ねぇねぇ、僕もいいかな。そっちの白い髪の子。
僕とやらない？
もちろん訓練生ってのは分かってるから。サブトリガーは使わないし、ポイントの移動も無し。
なんなら俺に勝てば、正隊員にあげることもできる。どう？』

蒼也さんは三雲の方を、
俺はネイバーを見てそう言った。
さっきから外野がうるさいなぁ。

「二人とも、無理に受ける必要はないぞ。」

嵐山さんがそう声をかける。

『うんうん、君はまだ訓練生だしね。断ってもいいよ〜。いずれやり合いたいけどさ。』

「受けます、やりましょう。模擬戦」

三雲の方は決めたようだ。ブースへ入っていく。

『んじゃ、蒼也さんの試合終わってからにしよっか。その間に決めといて。』

「ふむ、いやオレもやるぞ。」

『ほんと？じゃあ、この試合見終わってからだね。僕も気になるし。あ、そうだ。僕は宮軌A、よろしくね。
実はずっと気にしてたんだよね、君の事。面白そうな子だなぁ、って』

ネイバーだし、ちょっと試してみようと思っただけなんだが。戦ってくれるなら都合がいい。
実力を確かめられればいざとなったときにやり易い。