A級ソロ隊員は人を信じない【ワールドトリガー】 (ページ16)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:30,414 hit

12こ目の嘘ページ16

『うーん、目立ち過ぎたなぁ。色がごちゃごちゃしてる。やめるか、ご飯食べたいしカゲウラ行こー！』

話している内容が自分のことだからか、視線がいつもよりうざく感じる。
カゲを連れて人が多い所を抜ける。

「A今めっちゃ機嫌良いだろ。」

『うん、いやーなんか、どうでも良くなった。カゲボコボコにしてるうちに』

「どういう意味だよ、あと、ボコボコまではされてねぇ」

喋りながら、かげうらを目指す。
カゲんちはお好み焼き屋さんでよくボーダー隊員が集まっている。カゲはこんなだが、お袋さんはめっちゃ優しい。

『いやさ、迅さんの言うことなんて気にしなくていいかなぁ、って。だってやめろって言われたって選ぶのは俺だから？
あと迅さんの言いなりとか面白くないじゃん。なんか、企んでて好きになれないんだよねー。尊敬はしてるけどさ。』

俺は俺の好きなようにする。
やめた方がいいかもしれないけど。
そうだとしても、俺が嫌だからどの道変わらない。

「ふーん、ま、いいんじゃね？Aがいいなら。」

『やっぱ？だよね！分かってくれる？そうだよね！』

俺の在り方を変える気はない。
カゲと俺は似ている。
周りからみたら、性格は正反対なんだろうけど。
人の感情が分かる。
その感情から身を守る方法が違うだけ。

俺は偽りの笑顔で心を守った。
相手に自分の気持ちを悟られないようにして。

カゲは行動で心を守った。
自分の好きなように行動する。
それが、自分の不利になろうとも。

SEが発動しなくなる道具とか、トリガー出来ないかなぁ？
SEには助けられたけど、その分迷惑かけられたし。
それにしても

『なんで今(・)なんだろう』