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「相葉ちゃんが頼ってくれないなら
おいら達が頼れるようにしてやればいい
それでも頼ってくれないなら
おいら達がどうにかしてやればいい
それはさ 相葉ちゃんに限らず……
なんだけどさ」
珍しくリーダーが力強く説いてくれる
普段 ふわふわ何も考えてないようでも
こういうときのリーダーって
やっぱ リーダーなんだなぁって思う
落ち込んでた空気もふんわり暖かくなる
俺は目の前に座っていた
にのの頭をおもいっきり
クチャクチャに撫でてやった
「やめてください！
別に落ち込んでなんていませんっ！」
俺の手をはらい除けながら
耳まで真っ赤に染まっている
「にのだって頼ってくれればいいんだよ
なっ リーダー 翔さん」
俺の言葉にふんわりうなずくリーダー
優しい微笑みで翔さんもうなずく
「まーのヤツ 俺が訪ねていったら
元気なふりして コーヒーか？ビールか？
なんて もてなそうとするから
なんだかんだ言って
とりあえず ベットに寝かして
熱測ったら 38.2℃
体温計をまーに突き付けて
これはどーゆーことだって叱ったんだ
そしたら
頭が痛いとか 喉が痛いだとか
寒気がするとか
やっと白状して
つい 言うのが遅いって
また叱っちまった……」
しまったなって顔した俺を見て
さっきまでシュンとしてたはずのにのが
俄然 鼻息も荒く話し出す
「叱られて当然なんですよあのバカは
まっさんが落ち込むトコじゃありません
だいたい 調子悪い時は あれほど
私に連絡しろって言ってるのに
ったく これだから相バカは…」
まあまあ と翔さんに宥められながら
まだ ぶつぶつと不満そうな にの
「安心しろよ にの
そこは俺がきっちり面倒見てきたから
体温計の数字を見てからは
そこから動くなって まーに言いきかせて
飯食わして 薬飲ませて 眠らせて
次の日 まだ風邪っぽさは残ってたけど
熱は下がって だいぶ楽になったって
ロケに出掛けてったよ」
やっとホッとした表情になったにの
それでも まだぶつぶつ言ってる
隣で にこにこと背中を擦りながら
にのを見つめていた翔さん はたと手を止めて
不意に俺の顔を覗き込む
翔さんのでっかい綺麗な瞳に
ついドキリとする
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作者名：43 | 作成日時：2018年11月17日 10時
