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二宮「翔ちゃんと相葉さん、同じグループになるまであまり接点なかったんですよね？」
櫻井「そう。もちろん顔も名前も知ってたし、話したこともあったし、一緒に番組出たこともあったけどそれだけだったからね。
帰る方向も違ったし。
そんな感じからいきなり一緒にデビューでしょ？
僕だってどう接したらいいか戸惑っていたんだから、人見知りの相葉くんはなおのことだったろうね。
当時の僕はそんな感じだったから二人の間にはなんとなく壁があって、僕と二人の仕事となると他の人には分からなかったかもしれないけど緊張感があったんだ。」
二宮「私達といる時はそんな感じ受け無かったですよ。」
櫻井「みんなといる時は僕が割と落ち着いてたから。
でも僕と二人きりとなると、どことなくそわそわしてたのは多分本人も気付いてなかったんじゃないかな？」
二宮「そんなの、知らなかったですよ。
私、あの人から聞いてないですもん！」
櫻井「だから、相葉くんもきっと気付いてなかったんだよ、無意識だったと思うよ。
なんでそんな風に感じたかっていうと、二人きりの時相葉くんは会話が不自然なくらい敬語だったり、視線が合わなかったり、とにかく空回りしてたり……。
本番中は気になることもなかったけど、楽屋に帰るとそんな感じで、だからってケンカになるわけでも何も話さない訳でもない。
お互い探りあって遠からず、近からずの微妙な距離感だったよ。」
二宮「そんな距離感の二人で、何の影響を受けることがあったんですか？」
櫻井「相葉くんの仕事に対する姿勢かな？」
二宮「仕事に対する姿勢？」
櫻井「そう。その時の仕事が体力的にもキツくて、それはどう考えても出来っこないって内容で、ぽっと出の若いヤツに適当にムチャぶりしとけば面白くなんだろ？って態度のスタッフだった。
僕は結果はもうやる前から見えてるし、やる必要あるのかな？なんて思いながら収録してた。
でも、相葉くんは違った。
ムチャぶりの一つ一つに真剣に取り組んで、当然出来ないからすみませんって頭下げて何回でもチャレンジして、最後にはくたくたになってて……。」
二宮「あの人らしいけど……。」
櫻井「結局、企画はお蔵入り。
僕達の仕事っていったい何なんだって悔しくて、つい相葉くんに愚痴っちゃったんだ。
そしたら、そっか今度はもっと頑張らなきゃだよねってそれだけ。」
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作者名：43 | 作成日時：2018年11月17日 10時
