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櫻井「え？」
二宮「……俺、なんとも落ち着かなくて……俺のせいで休んでるんじゃないか、……あの時の事が気になって来づらくさせてしまったのではないか…………このまま…辞めてしまったら…どうしようって………。」
櫻井「……泣いてるの？」
二宮「泣いてません！」
櫻井「無理に話さなくてもいいんだよ。
話すの、やめてもいいんだよ。」
二宮「ふふふ、優しいんですね。
お酒のせいかな？こんな事まで話すつもりなかったのに。
でも、ここまで話したなら最後まで聞いてください。」
櫻井「無理してない？」
二宮「はい。」
櫻井「わかった。それで？」
二宮「怖かったけど、今まであの人と何も話してこなかったから電話することも、家を訪ねることもできなくて、ただただ待つしかできなかった。
あの人のこと、なにも知らないんだなって思い知らされました。
あの人それから、３回続けてレッスン休んで、その次のレッスンには何事もなかったみたいにケロッとして現れました。
でも遠目に見ても痩せたなってわかって、レッスン場では何となく話し掛けられないまま終わってしまって……。」
櫻井「話し掛ける機会も勇気も逃しちゃったんだね。」
二宮「……そうだったのかもしれません。
その日、私は急いで帰り支度を整えて逃げるように駅に向かいました。それなのにあの人ってば前と変わらず息を切らして追いかけてきて、私と同じ電車に乗り込んで私の隣でニコニコ座ってるんですよ。
もうどうしていいかわからず私も今まで通り、鞄からゲームを取り出して始めてはみたものの当然集中なんて出来なくて。
我慢できず私から口を開きました。
なんで休んでたんだ？俺の事怒ってるんじゃないの？なんで何も言わないの？って。
あの人でっかい目を更に丸くして、ごめんって……。
ごめんって、言ったんだ。
俺もうたまんなくなって、あの時の事忘れて、何がごめん？謝るのは俺の方であんたじゃないだろ？それとも俺には謝らせてもくれないの？謝るくらいさせてくれ！なんて……。」
櫻井「また、強く言っちゃったんだ。」
二宮「……うん。相葉さんの困った顔見てあ、また言っちゃったなって気が付いた。
そんなことしてる間に俺の降りる駅に着いちゃって、扉か開いて。でも、このまま俺降りてしまったらまた後悔しちゃうって降りなかった。」
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作者名：43 | 作成日時：2018年11月17日 10時
