検索窓
今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:14,556 hit

同じ中学 ページ5

入学式の雨が嘘のように始業式の今日は快晴で、昨日の楽しい思い出と日差しに背中を押されるようにルンルンで教室に向かう。


「Aおはよ〜」

「ソユン!おはよ〜」

昨日話した女の子達の1人、前の席のソユンがニコニコと手を振る。ソユンはいわゆるイマドキの子!という感じでサラサラの綺麗なロングヘアをバンスクリップでまとめている。


「あれ?今日はギュビンくんと一緒じゃないの?」

「今日は置いてきた……2日連続で寝坊するなんて信じられないんだけど」


置いていかれたことを知って悲しげな顔文字が連投されたトーク画面を見ながらため息をつき、苦笑いする。
『もう学校着いてるし無理』のメッセージに既読が付いてないのを見ると今頃猛ダッシュで学校に向かっているのだろう。


「でもAいいな〜幼馴染と同じ高校とか。私は同じ中学の人すらいないから」

「そうなんだ。それは心細いね」

「そうだよ!もう話しかける1人目から命懸けって感じ」

Aが話しやすくてよかった〜〜と手を握って大袈裟に泣き真似をするソユン。

言われてみれば同じ中学からの人は他のクラスにもちょこちょこいて、それは環境の変化の点ですごく恵まれてることなのかもしれない。とはいえ同じクラスになれたのはギュビンとあとは話したことのないリッキーくんぐらいで、ギュビンと仲の良かったユンソやスンオンは少し遠い5組にいるらしい。


「この高校そこそこ偏差値高いのに賢い中学なんだね〜あ、そうだ中学といえば」

「ん、僕?」

「マシューくんってあのソンハンビンくんと同じ中学だったってほんと!?」

え、そうなの!?と私もソユンと一緒になってマシューくんの方に身を乗り出す。私たちの勢いにマシューくんは少したじろいで頬を押さえたものの、そうだよ〜仲良いんだ〜と照れたように笑った。
正直その仕草で顔も覚えていないソンハンビンくんについて聞こうとしていたことなんて私の頭からは吹っ飛んでしまった。こんな風にも笑うんだな、本当に仲良いんだろうな〜なんてまた胸が温かくなる。

ソユンは全くそんなことはないようで、変わらずハンビンくんに興味津々だ。

「意外と世間って狭いもんだね〜〜なんだかソンハンビンくんって世界が違う感じがしたから一気に近く感じた!」

「あ〜そう?ハンビンかっこいいもんね〜」

確かに世間って狭い。ソユンと違って私はまだまだマシューくんが近いなんて思えないけど……なんて思いつつ2人のほのぼのとした会話を聞いていた。

部活動→←ご機嫌



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
設定タグ:ボイプラ , ソクマシュー , zb1
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちさちさ(プロフ) - 3日放置されたこと根に持っちゃうメテュかわいすぎる笑笑 (9月20日 9時) (レス) @page13 id: 04b61e0faa (このIDを非表示/違反報告)
素麺アリス(プロフ) - gggさん» 本当だありがとうございます……!! (6月16日 15時) (レス) id: 279c8dc0ec (このIDを非表示/違反報告)
ggg - オリジナルフラグついてますよ…! (6月16日 11時) (レス) id: 5d35a1d14f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:素麺アリス | 作成日時:2023年6月15日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。