検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:14,547 hit

幼馴染 ページ2

『俺が着くまでクラス分け見ないでね!!!ネタバレ禁止!!!』



本来は一緒に登校する予定だったのに例に漏れず寝坊した幼馴染ギュビンからのメッセージに返信し、下駄箱のすぐ目の前の廊下にデカデカと掲示されたクラス分けの表から律儀に目を離して到着を待つ。

待つと言ってもすることもないので、結局一言会話を交わしたっきり先に教室に行ってしまったキラキラの笑顔の彼の記憶をじっくりと反芻した。ツンとした印象の目元が人懐っこそうにふにゃりと弧を描く様子もキュッと上がった口角もキラキラのフレーム付きで鮮明に思い出せる。

いや〜、いいもの見たな〜。今思えば顔も綺麗だったかも。




「ん?Aなにニヤニヤしてんの?」


やば、口角ゆるんでた!?と思いながら馴染みのある声に顔を上げるとそれはもう中学の時からぐんぐんと身長を伸ばした大男が怪訝な顔をして私の顔を覗き込んでいた。


「いや?私は元々こういう顔だけど?」

「あー確かに普段から変な顔してるか」

「はったおすよ」

怖ー!とギュビンはケラケラ笑う。

家が近く親が親しい縁で小学生の時からの幼馴染であるギュビンはイタズラっ子な憎たらしい雰囲気はそのままにかなり、それはもうかなりかっこよく成長してしまった。背の高さはもちろん顔も私よりずっと小さくて、親たちがあらゆる折に二人で撮りたがる写真でも正直あまり横に並びたくない。

そのおかげでかなりイケメン慣れ、イケメン耐性のあるであろう私がこんなにもあの笑顔の虜になっているのは果たしてなんなのか……。とっくに答えが出ているような、でもやっぱり掴めないような不思議な感じ。


「そんなことよりクラス!」

「うわびっくりした俺の方が楽しみにしてたのに……」


そう早くクラス分けを見て教室に行かないと。ギュビンの寝坊のせいで本当はこんなにのんびり想いに耽っている時間はない。


俺が先に見る!とかなんとか言って悠長にも私の前に立ちはだかってふざけるギュビンにそのまま私のクラスも見といて〜と伝えた。

クラス分け→←一目惚れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
設定タグ:ボイプラ , ソクマシュー , zb1
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちさちさ(プロフ) - 3日放置されたこと根に持っちゃうメテュかわいすぎる笑笑 (9月20日 9時) (レス) @page13 id: 04b61e0faa (このIDを非表示/違反報告)
素麺アリス(プロフ) - gggさん» 本当だありがとうございます……!! (6月16日 15時) (レス) id: 279c8dc0ec (このIDを非表示/違反報告)
ggg - オリジナルフラグついてますよ…! (6月16日 11時) (レス) id: 5d35a1d14f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:素麺アリス | 作成日時:2023年6月15日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。