一目惚れ ページ1
一目惚れ、とはこのことなのだと今考えれば思う。
キラキラの高校生活の幕開けは生憎の雨で、満員電車の中湿気にうねる癖っ毛をインカメラで確認してはため息をついた。
中学の時ずっと長かった髪はさっぱりと切ってしまって、そのせいで結ぶこともできずくるくると毛先が好き放題に跳ねている。あーもう高校デビューの道は閉ざされましたね……なんて思いながら説明会以来に校門をくぐった。
「あの…今日から僕たち同級生だよね、これからよろしくね」
「よ、よろしくね!」
ひまわりのように一瞬でほころんだキラキラの笑顔が一瞬で脳に焼き付いた。太陽に照らされたように自分の胸もキラキラと踊って、ただの下駄箱の風景がものすごく綺麗なものに見えた。
本当にたまたま、校門をくぐったタイミングが合って、たまたまその時下駄箱には私たちしかいなくて。それだけの理由で交わされたたった一回の会話が本当に大切な思い出になるような気がした。
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ちさちさ(プロフ) - 3日放置されたこと根に持っちゃうメテュかわいすぎる笑笑 (9月20日 9時) (レス) @page13 id: 04b61e0faa (このIDを非表示/違反報告)
素麺アリス(プロフ) - gggさん» 本当だありがとうございます……!! (6月16日 15時) (レス) id: 279c8dc0ec (このIDを非表示/違反報告)
ggg - オリジナルフラグついてますよ…! (6月16日 11時) (レス) id: 5d35a1d14f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:素麺アリス | 作成日時:2023年6月15日 2時