こい ページ5
｢話上手になるには？｣
｢照史の真似でもしとき？｣
｢ん？呼んだ？｣
｢あとは？｣
｢雑学とか調べたり。A、結構好きやったで｣
恐らくいつも使っている脳の3パーセント以外をフル活動させて聴いてるやろう。
目がマジ。
｢お金は…まあ、トーク頑張ってから…｣
…マジで頑張ってるやん。
A、別にお金は関係ない人やねんけどな。
あるに越したことはないから…
その後、流星のレコーディングの調子が良く1時間程度で終わった。
｢そう言えば流星くん、明日何時に入れる？｣
｢現場から、一回帰って、のつもりやけど…｣
｢私1時間は遅れないと思うけど｣
｢まじ？｣
｢お疲れ様です！失礼しましたー｣
｢ばいばい。で、なんで？｣
｢よふかし｣
｢まじかぁ…村上くんおもろい、もんな｣
…ここで村上くん来たか。
Aと話している流星は恋する男子…というより女子。
オドオドしすぎやろ。
｢流星顔真っ赤やったな｣
｢女子やん｣
｢でもAはオススメ物件やで｣
｢…せやな。予約埋まってるけど｣
｢望も大人になったなぁ｣
｢結婚式荒らしたんねん｣
｢お、賛成｣
俺の膝を叩きながら話す�陲舛磴鵑呂曚鵑泙里�人好し。
その手に握られたケータイの中身は流星には絶対見せられないことも知ってる。
｢俺か。行ってくるわ｣
｢おー、いってら｣
伏し目がちに見た�陲舛磴鵑侶搬咾砲蓮�A】の文字が。
｢…なんで？｣
｢ん？｣
｢いや、なんも｣
不信感を抱きながらも、レコーディングを始める。
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作者名：朔夜 | 作成日時：2018年7月22日 14時
