こい？ ページ2
｢…しょーちゃん？｣
｢うん。ライブでーぶいでー見てん｣
｢DVDな。真顔でふざけられるの困るから。あの人もしょうちゃんって呼んでくれるけどさー、安田くんとか、櫻井くんと被るやん？｣
ドラマで1度俺たちの振付師にお世話になったことがあるA。
夜中に電話をしながら優越感に浸る。
雑音がたまに聞こえてくるのがなんか、もっとええやん。
｢ドラマどうなん？｣
｢ん？いい感じよ？菜奈とも久しぶりに共演やし｣
｢小松さんと仲良いって言ってたもんな｣
｢年下やねんけどなぁ…｣
｢そっか、流星より一個下か｣
｢あー…うん｣
その素っ気ない返事は俺との会話より数段声が上ずってて。
入る隙間なんて一切ないことを教えられる。
｢あ。そういえば、神ちゃんにギター褒めてもらえてん！｣
｢あれ、いつもの�霤弔気鵑蓮�｣
｢あいつはいつでも褒めてくれる｣
｢そうなん｣
｢そんでな！指先の皮剥けてきた！｣
｢練習頑張ってたしなぁー｣
｢Aのおかげやで！｣
｢電話しかしてへんよ｣
｢いや、ほんまに！Fまだ弾かれへんけど｣
俺がそう言うと特徴的な引き笑いが聞こえた。
ほんとに笑ってくれている時めっちゃ魔女みたいになるんよな。
そんな所も正直可愛いねんけど…
｢これからどうするん｣
｢3時に迎えに来てもらうから台本読んでるだけやけど｣
｢寝やんの？｣
｢昨日昼から寝てたから次は移動で寝る〜｣
｢じゃあ喋ってていい？｣
｢いいよ｣
3時まで喋りながらドラマに関して話をしていた。
もうそろそろクランクアップちゃうかな？
｢流星に連絡先教えへんの？｣
｢…教えた方がいいかな？｣
緊張したら標準語になる癖。
｢そらそうやろ。WESTイチオシやで？｣
｢それメールでも言ってたよな｣
ふとした一言も覚えてくれてたり。
｢流星もAと仲良くなりたいって言ってたし｣
｢ん？え？まじ？｣
言葉使いが可愛くなかったり。
俺の方が知ってるのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔夜 | 作成日時：2018年7月22日 14時
