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渋谷「 これ、絶対おまえ好きやで 」
『 ん…おいしい！すき！なにこれ！ 』
渋谷「 おかわりあるか見てくる 」
『 え、ちょそこまでしなくていいよ！ 』
渋谷「 えーから 」
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席を立ったすばるくんを微笑ましそうに見つめるのは章ちゃん。
あ、渋やん戻ってきたで、の声で振り向けば真っ先に目に入ったのはすばるくんじゃなくて忠義で。
忠義の右隣にはミカちゃんがちゃっかり居て、いつもより距離が近い気もしなくは無い。
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横山「 ……別に無理せんでもええんちゃうん 」
『 …え？ 』
横山「 しんどそうやん、顔 」
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隣にいた裕くんがあたしにしか聞こえないくらいの声のボリュームでそう言ってきた。
あぁ、心配して気にかけてくれるこーゆところ、長男ぽいなあって思う。
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『 …大丈夫、もう大丈夫 』
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大丈夫って自分に言い聞かせて、一緒にいられるだけで幸せだって自分を騙し続ける。
あたしは、あたしを保ち続ける方法を知らないから。
何か言いたそうな裕くんも、優しくあたしの頭を撫でてまた飲み始めた。
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なんにも見てないフリをするのは、得意だから。
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作者名：みるく | 作成日時：2019年2月21日 22時
