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錦戸side
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「 菊池、お前スゲーよ！彼氏持ちに自分のジャージ貸しちゃうなんて！ 」
「 何回言うんだよ、うるせーって(笑) 」
「 お前の優しさに気づいて菊池くんのこと好き！って事もワンチャンある 」
「 ねーよ、 」
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保健体育が始まるまで後数分。
保健体育はAとのクラスと合同授業の為、狭い教室にギューギューに押し込まれてる。
狭すぎやろ、てか後ろのヤツらかわええ片思いやなぁ、なんて数ヶ月前の自分と重ねてまう。
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「 でも菊池的には最強っしょ？自分の好きな子が自分のジャージ着てるなんて 」
「 …まぁ、そりゃ最強だけど 」
「 錦戸亮からの略奪愛ってやつ？ 」
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……は？ちょ、今、なんて言うた？
振り向けば俺やと分かったのか急に顔色を変える爽やかな奴と、モサッとしてる奴。
…なんやねん、どっちが菊池、やねん。
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錦戸「 ………俺の彼女にジャージ貸したん？ 」
「 …あー、まぁ 」
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そんな俺からの質問に動揺することもなく、普通に返事をしてきた爽やかなこいつが、多分菊池やろう。
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腹立つ。
普通に彼氏持ちの女にジャージを貸すコイツにも、俺に借りへんくせにほかの男に借りるAにも。
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作者名：みるく | 作成日時：2018年6月20日 16時
