・ ページ39
錦戸side
.
.
分かってんねん、いつ他の誰かにとられてもおかしないってことなんて。
あーあ、はよ俺んとここーへんかな。
.
川崎「 でもまぁ落ち着きなよ、今日一緒に帰るんでしょ？ 」
錦戸「 ……そうやけどさぁ！ 」
渋谷「 ここでガッと決めるのが男やで、亮 」
横山「 …どっくんや無理やろ 」
村上「 何言うてんねん、横！亮やってやればできるんやで！ 」
大倉「 信ちゃんが味方ってずるいわぁ、亮ちゃん(笑) 」
.
.
そんなやり取りをしていると教室のドアが開いた。
振り返ればマフラーで顔を埋めている白石さんがおった。
.
川崎「 おかえり、どうだった？ 」
『 …どう、ってなにさ 』
川崎「 告白の返事だよ、返事 」
安田「 断ったに一票やな 」
『 断ったよ？(笑) 』
.
良かった、まだ誰のものでもないんや、って一安心する。
.
丸山「 Aちゃん、なんて言って断ったん〜？ 」
錦戸「 それ聞く必要ないやろ(笑) 」
渋谷「 いや必要や、めっちゃ必要 」
.
断る時の言葉なんてそんなん要らんやろ？なぁ？
普通にごめんなさいだけやないの？
あーでも白石さん優しいからなぁ…。
なんて呑気に考えてると耳を疑う言葉が聞こえた。
.
.
『 ……好きな人がいる、って、言ったんだ 』
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 888人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく | 作成日時：2018年6月20日 16時
