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生き辛い世界に抵抗するには ページ4

「んなっ、」

「だかお前にいい事を教えてやる。テメェが理解出来る程度なら教えてやれる。」



そんなことを言っていたなんて分からないほど頭が真っ白になっていた。


なんだってんだ。
底辺でも線引きされてるのかよ。

生まれ持った才能だって言うのか。

それなのに孤児?


俺と、何一つ一緒じゃない。




「もう一度言うぜ。獪岳、俺と来いよ。」


「ッッ!!……うるせぇ、俺に構うんじゃねぇよ!!!!」







結局ここでも何者にもなれない。


俺はさっき野垂れ死ぬまでの時間を延ばされただけ。

気まぐれに気まぐれを重ねたもの。



涙が出てくる。

俺が何したっていうんだ。


確かに悪いことなんて沢山やった。
でもそれは、この環境に置かれてからだ。

それまではこんなことになるなんて思ってなかった。

思ってなかったのが、いけなかったのか。




俺も、普通に生きられると、

勘違いしてた事が、悪いってのかよ!!!!









どこまで走ったのか分からない。

そんなこといつもだ。
でも、何でか、今は戻りたくて。

俺ももしかしたらあの場所でなら、普通に生きられるんじゃないかって、思えてしまう。



それも村雨のせいだ。
アイツがいるせいで俺の中にこんな感情が、想いが生まれてしまったんだ。




ーーー
ーー




「Aちゃん、お願いしてもいいかい?」

「おうよ。なに、また勘定かい?何か売れ筋悪いのかい?」




遠くで村雨と大人の様子を見る。

何を喋ってるかは知らねぇが、手伝いでもしてるのか。




村雨は生きるために人の為に動いて、
俺は生きるために自分の為に動いた。

だから、村雨は人に愛されて、俺は愛されなかった。





「…?……獪岳!!どこ行ってたんだよ!こっち来い!」

「……。」




俺は顔を上げられなかった。
あんな風に突き放して、逃げたのに、ノコノコ帰ってきて。



村雨が駆け寄ってきたのがわかる。


「獪岳。顔上げろ。もし今俺がお前を殺そうと刃物振り上げてたらどうするんだ。」

「!!」





「やっと顔上げたな、獪岳。」




「俺たちはよ、生きるための行動しかしなくていいんだよ。



だって武器がねぇんだ!!
抵抗出来ねぇ!

ならどうする!!?








獪岳、その頭で考えてみろ。」

正解は幾らでもあるが俺の正解は→←ムカつく野郎の主張



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設定タグ:鬼滅の刃 , 獪岳 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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シホニャン - 更新楽しみにしてます。獪岳、実弥推しなので嬉しいです。 (2020年3月27日 13時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 続き、楽しみにしています!。  身体を、労りながら、頑張ってください。( ≧∀≦)ノ (2020年3月2日 3時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょーりん | 作成日時:2020年2月29日 20時

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