#目金、立つ！ ページ43
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｢すまん。｣
｢大丈夫だって！準決勝は俺たちに任せとけ！｣
円堂くんがそう言うと修也くんは微笑んでタクシーに乗り込んだ。
御影専農との試合で、下鶴くんと修也くんの衝突があった。
お互い立ち上がれない程だった。
病院で診察を受けるとドクターストップを言い渡された修也くん。
準決勝は修也くんなしで挑むことになる。
｢俺たちで頑張らなくちゃな。よし練習だ！｣
｢｢｢｢おー！｣｣｣｣
走り出した円堂くんに続こうとすると木野さんに呼び止められた。
｢試合前に無茶して練習したんでしょう？もう体調は大丈夫？｣
｢え！、あ、うん！その節はご迷惑をおかけして……。もう大丈夫。今度はしっかり自分の体の管理もしなきゃね。｣
そう答えると木野さんはホッとしたみたいだった。
ーーー
ーー
ー
｢地区予選準々決勝の尾刈斗中対秋葉名戸学園戦。この試合で勝ったチームと戦うことになるわ。｣
｢尾刈斗中って……。｣
あの怖い雰囲気の学校だ。ゴーストロックは強力な技だった。呪いって言われてた時は恐ろしくて震え上がったものね、壁山くんと。
｢猛特訓の末に相当戦力を強化したらしいわ。｣
｢アイツらがさらに特訓を…！？｣
考えただけでも恐ろしい……！
より怖くなってたらどうしよう。
｢で？相手の秋葉名戸学園ってのはどんなチームなの？｣
夏未さんの言葉に木野さんは少し驚いた表情をしてから、手元の手帳に目線を戻した。
……多分あれ音無さんのだよなあ。
｢学力は優秀だけど、少々マニアックな生徒が集まった学校。フットボールフロンティア出場校中最弱の呼び声が高い。｣
すごい情報だ。使える情報かどうかは置いておいて、最弱だなんて誰が言ってるんだろうか。
雷門より弱いのかな。弱小と言われてきた雷門としては少し実力が認められたって受け取りたいな。
｢っ、何これ！！？｣
｢？どうした？｣
手帳に視線を滑らせていた木野さんは急に声を荒らげた。
ほのかに頬が赤く染まっていた。
｢……尾刈斗中との試合前も�爛瓮ぅ謬蔽祗瓩貌�り浸っていた………………ですって！！｣
｢メッッ、メイド喫茶ですと！！？｣
木野さんの衝撃発言に反応したのは目金くんだった。
｢……なにそれ。｣
｢夏未さんは常にメイドさんがいますもんね。｣
｢？…メイドがなにかしてるわけ？｣
｢まあまあ。｣
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雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) 無印では、特に帝国学園やエイリア学園が大好きですよ! (2019年6月2日 14時) (
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作者名：きょーりん | 作成日時：2019年5月30日 23時
