#これがイナズマ落としだ！ ページ32
ベンチに座って円堂くんがグローブを外すとその手は真っ赤になっていた。
それでも円堂くんは笑顔だった。
｢やったなみんな！｣
｢何言ってんだよ。｣
｢コテンパンじゃねぇか。｣
｢だってさ！同点だぜ？あんな強いチームに。｣
円堂くんの両手はお世辞にも無事とは言えなかった。
それでも後半も守りきると宣言した。
そして修也くんと壁山くんがイナズマ落としを決めて雷門が勝利すると。
｢キャプテンやっぱり俺をDFに戻してください。ダメなら交代させてください。……これ以上ボールをもらったって……。｣
｢いーや、戻さないし、交代もさせない。俺はお前と豪炎寺にボールを出し続ける。
高いのが怖いっていいながらあんなに努力してたじゃないか！精一杯やった努力は無駄にはならない。きっと実を結ぶさ！｣
円堂くんはそうやってみんなを勇気づけてきた。言葉にはしていないけどきっと壁山くんにも届いたはずだ。円堂くんの気持ちが。
｢さあ、ハーフタイムも終わり。後半も頑張ろう！｣
ーーー
ーー
ー
野生中からのキックオフ。
開始早々相手から《スネークショット》が打たれるが円堂くんはまた防いだ。
そして宣言通り修也くんと壁山くんにボールを出す。
けど、壁山くんは完全に諦めていてボールを追うことすらしなかった。
修也くんは一人でファイヤートルネードのために飛ぶがやはり野生中のキャプテンほど高く飛べずにボールは奪われた。
シュートを止め続ける円堂くんは手だけではなく顔までも使ってゴールを守った。
｢見てるだけじゃダメだ……私もみんなのために役に立つんだ…！！｣
相手の前に立って行く手を阻む。
抜かされるものか。絶対に絶対に……！！！
｢ぅっ、……はあっ！｣
ボールをやっと奪うことが出来た。
パスを繋げようとするがそのパスはカットされてしまう。
｢くそっ……！！｣
｢一人でダメなら二人！｣
｢二人でダメなら三人だ！！｣
全員で相手にプレスをかける。
かなり疲れるけど少しでも円堂くんの負担を減らさなきゃ。
あの両手でボールを弾くのも大変だよ。
全員でゴールを守るんだ。
そしてあの二人に……！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) 無印では、特に帝国学園やエイリア学園が大好きですよ! (2019年6月2日 14時) (
レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょーりん | 作成日時：2019年5月30日 23時
