#サッカーやろうぜ！ ページ3
｢転校生？｣
登校して早々Aは友人の話に耳を傾けた。
ワクワクした様子で話す彼女。
｢隣のクラスらしいんだけどね、とってもカッコイイのよ！｣
ふーん、と気の抜けた返事をAは返して、席に着いた。
(転校生…まあ気にはなる。)
Aは密かにHR後に友人と見に行くことにした。
そのHR中に隣のクラスからとても大きい声が聞こえてきたのは割愛。
ーーー
ーー
ー
side:change
友人に引っ張られながらクラスを出ると、同時に例のクラスからオレンジのバンダナを巻いた男の子が飛び出して行った。
(円堂くん……だっけか。)
私としてもサッカーは少しかじっていたのでサッカー部のことはなんとなく聞いたことがある。
彼はたしかにサッカー部のキャプテンだ。
雷門中のサッカー部は部員も少なく練習しているところを見たことがない。
近頃廃部になる、なんて噂はしょっちゅう聞く。
｢うわわわ、……やっぱり噂通りのかっこよさだねー！！｣
円堂くんを目で追っていたままだったため転校生を先に見つけた友人に背中をバシバシ叩かれる。
｢もー痛いよ……？どこ？｣
｢ほら！あそこ！外見てる白い髪の……。｣
｢あ、｣
転校生には見覚えがあった。
それも2年ほど前まではずっと隣にいた友人だった。
思わず教室内に足を踏み入れ転校生に近づく。
少しの間しか会ってなかったというのに彼はとても大人びていた。
……印象も少し違う。
｢えっと、もしかして修也くん？｣
｢……？……Aか？｣
覚えていてくれてホッとする。
やはり彼は幼なじみの豪炎寺修也だった。
｢修也くんもこっちに来たんだね。｣
｢ああ。｣
短い会話だがとても懐かしい。
私はまた話しかけようとすると予鈴がなった。
｢またゆっくり話したいな。｣
｢ああ、そうだな。｣
修也くんに手を振ってクラスを出る。
少しだけ違和感は拭えなかった。
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雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) 無印では、特に帝国学園やエイリア学園が大好きですよ! (2019年6月2日 14時) (
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作者名：きょーりん | 作成日時：2019年5月30日 23時
