#ドラゴンが出た！ ページ15
次の放課後、私は修也くんの後ろについて行き部室へ向かった。
とても緊張する。
朝に出した入部届けはもう円堂くんの手に渡ったはずだ。
修也くんは部室の扉を開けた。
そっと後ろから中を覗くとみんなこちらを見ていた。
｢あ、豪炎寺さん！｣
｢こんにちはっス！｣
後輩に挨拶される修也くん。もうそんな信頼関係が……いや憧れからきてるのかな。
確かに修也くんに憧れるのもわかる。
｢おい、何してる。来いよ。｣
｢あ、うん。｣
修也くんに続いて部室に入ると修也くんに挨拶をした一年生があー！っと声をあげた。
｢月影先輩だ！｣
｢入部したって本当だったんでヤンスね！｣
｢ぉ、おおぅ、…グイグイくるね…？｣
予想以上に元気な一年生に圧倒されながら円堂くんの元へたどり着く。
｢ようA！入部してくれてありがとう！これからは雷門サッカー部の一員だ！｣
｢ずっと渋っててごめんね、円堂くん。でも、修也くんに自分の気持ちに素直にって言われて……みんなとサッカーしたいって思えたの。｣
ああ！と左手をさしだす円堂くん。
私は迷わずその手をとって握手を交わした。
ーーー
ーー
ー
｢ポジションは？｣
｢ポジションとかはわからないな。実際に試合とかしたことなかったから。｣
｢じ、じゃあ、サッカー未経験…？｣
｢そういう訳じゃないけど……みんなに比べたら未経験って言われてもしょうがないくらいの実力なの。｣
みんなの困惑した顔にしまったと思った。
やっぱり気持ちだけじゃ……。
｢なあ円堂。俺は、Aはすぐに上手くなると思うし、チームに貢献すると思う。｣
｢豪炎寺？｣
｢修也くん……。｣
｢Aは俺に任せてくれないか。｣
｢え、でも、……大丈夫なのか？｣
｢ああ、……よしA、練習行くぞ。｣
修也くんは、私を助けてくれたのか。
修也くんは部室を出ていく。
私は立ち上がって円堂くんの顔を見つめる。
そして他のメンバーの顔も。
｢みんなに追いつけるように頑張るわ。絶対に強くなってみせるから！｣
それだけ言って部室を出る。
少し進んだところに修也くんはいた。
｢これからどうするの？｣
｢とりあえずはボールをキープして、ドリブルするところからだ。
尾刈斗中との試合まで日数も少ない。できるだけやるぞ。｣
｢…はい！お願いしますコーチ！｣
私の悪ノリに少し恥ずかしがりながらも乗ってくれた修也くん。
ここから私の特訓が始まる。
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雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) 無印では、特に帝国学園やエイリア学園が大好きですよ! (2019年6月2日 14時) (
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作者名：きょーりん | 作成日時：2019年5月30日 23時
