どんな顔だよ…… ページ8
｢悪かったって！ほら俺が行くから！な！？｣
｢いーいー！だって兄ちゃん今から髪乾かすでしょ、時間かかるから、私が行く！｣
私達はアイスを買いに行くことについて言い合っていた。
兄ちゃんはお風呂上がりで湯冷めしたら風邪ひくし、何より私の頼んだアイスを買ってこない。
そんなの行った意味ないだろ。
ドライヤーで髪を乾かしながら喋る兄ちゃんを置いて玄関を出る。
｢おー、こんな夜に一人でおつかい初めてだっ。｣
何だか冒険してるみたいで心がウキウキした。
コンビニはそんな遠くではないので早く帰って早くアイスを食したい。
歩きながら夜の外を散歩する。
さすがに夜にはツッパリも活動してないだろ。
え？これフラグ？
前方にツッパリらしき人間を二人発見。
そのまま歩いていくのは非常に危険だと脳内信号が赤を点灯させた。
ケンカは強いわけじゃない。たしなむ程度。
だから男の人に通用するかはわからない。
でもアイスが私を待っている。
どうしたものか……。
悩んでいたのがツッパリにはこちらをずっと見ているように見えたらしい。
そんなのあっちの見方やん。
近づいてくるツッパリ。
ふぅ、これでも足は早い方なんですわ。
思いっきり方向転換して走り出す。
後ろを見ると何だか知らないが追ってきている。
｢ぅぉぉおお！！捕まってたまるかっ！｣
スピードを上げるとあっちもあげてくる。
うわ、私体力落ちたかも。
足がおぼつかなくなってくる。
死ぬ死ぬ！
こんなところで終わってたまるか！
アイスまだ買ってねぇんだよ！！！！
急ブレーキをかけてツッパリと向かい合う。
突進することに決めた。
あっちは急にとまった私に対応できず走ってくる。
｢喰らえ！！｣
前の学校で闘牛というあだ名(一日で消え去った)の如く、突撃してやる！！！！
｢ぐ、｣
｢うわぁ！！｣
｢はぁ、はぁ、…成功？｣
なんだか見事に勝利を収めた。
あー、強いな私。
これはいける。生きていける。
ルンルンでコンビニを目指す。
あのツッパリはどこのツッパリなんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
