(俺がどれだけ偉大かという話) ページ42
ズキリとする鋭い痛みで目が覚めた。
随分硬い枕だな。よく寝てられたね私。
なんだか、揺れてる。あー、また寝そう。
でも掛け布団がない。そっと手を動かして掛け布団を探す。
そしたらうおっ！？って誰かの声が聞こえた。
……ベッドが喋った。これは、夢か。
｢うるさぃ…よ、……。｣
｢ごっゴメンなさい！！！｣
もー、なんて元気なベッドなんだ。
そんなに元気だから掛け布団もぶっ飛ばしちゃうんだぞー…。
｢今井、はよ俺に代われ。｣
｢三橋ィ…羨ましいのか？Aさんを俺がおぶっているから。｣
兄ちゃん……？今井さん…？
あれ、なんだか嫌な予感がしてきたぞ。
いや嬉しいんだけど、。
私かなり恥ずかしいことをした気が……。
……このまま寝たフリしてやり過ごそう。
｢…チョチョイっ｣
｢わあっ！！！｣
｢何事ですかぁ！！？？どわっ｣
いきなり脇腹をくすぐられて飛び起きる。大声もおまけで。
ビーンと背中を逸らしてしまったのでバランスを崩す。
｢へ、へへ、兄ちゃん…何すんだ……。｣
｢俺を騙すなんて百年早ぇーぜ。｣
バレてた。やっぱり真の卑怯者には通じなかったか。
そして、改めて自分のおかれている状況を整理しようとする。
けど、そんなことより重大なのが、私をおんぶしているのは今井さんってこと。
｢今井さんっ、お、降ろしてください！重いです！歩けます！お願いします！！！｣
｢あっ、暴れないでっ、｣
｢い〜ま〜い〜、観念して早く降ろした方が身のためだぜ。｣
パニック状態の私はとにかくじたばたした。
待って、おんぶとはお姫様抱っこはもっと痩せてからにして！
きっとないけど。
｢怪我は大丈夫ですか、？｣
｢あんだけ暴れてなんともないので大丈夫ですっ。｣
色々今日はありがとうございました、と頭を下げると頭上から慌てた声が聞こえてきた。
男として当然ですからとか、俺は謝らなきゃいけないんです、とか。
今日で今井さんとグッ、と近くなった気がした。
そんでもってもっと好きになった。
今井さんと別れてダルそうに歩く兄ちゃんの背中を追った。
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美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
