そんな自慢げに言わないでよ… ページ39
｢三橋と一緒じゃないんですか？｣
｢はい、今日はたまたま、一緒じゃないです。｣
えへへと笑うその顔は三橋とは似ても似つかない……いやどこか面影はあるかもしれないが。
彼女は三橋の妹だが、卑怯じゃないし、思いやりのある素晴らしい人だ。
｢今井さんはどうされたんですか？｣
｢えっと、開久を探してまして…って、あの時！！大丈夫でしたか！？｣
随分と自然だったから忘れていたが彼女は昨日開久の連中に連れていかれたのだ。
男が二人もいながら女の一人も守れないとは……。
自分が情けない。
俺の圧に気圧されてしまったのか、えっと、と言葉を詰まらせる。
くそ、どうして俺は普通に喋ることが出来ないんだッ！谷川と会話する時見たく出来ない。
相手が女性だからか？
｢大丈夫です、なんともなかったですよ！｣
｢そそ、そうですか、…良かったです。｣
そしてまたニコリと笑う。
きゅぅ、と胸が苦しくなった。
どうしてだろう。
俺には理子さんという心に決めた女性が、……いや、彼女の心はもう三橋に向いている。
それが俺自身も本当はわかってるのかもしれない。
……じゃあ俺は彼女で妥協しようとしているのか？
俺はそんなサイテーな男なのか。
｢今井さん？｣
｢ハッ！じゃあっ、一緒に探しましょう！！｣
二人で開久を探していると黒色のセーラー服の女性に会った。
彼女は俺たちを見た途端着いてきて欲しいと頼んだ。
｢兄ちゃん達の居場所を知ってるんですか！？｣
｢ええ、いま京子さんが向かってるんですが、…｣
俺達が着いた時には三橋と伊藤が既に居た。
その向かいには相良もいた。
絶好のチャンスだ。ここであの時の雪辱を果たす！
｢俺を忘れてもらっちゃァ困るぜェ！？｣
｢誰だテメェ！…あ、お前……。｣
相良は俺にそう怒鳴ったが、俺を、正確には俺の少し後ろをみて目を開いた。
そして俺の少し後ろからあ、と小さい声が零れた。
驚いて振り返ると口を手で抑えて相良を指さすAさんがいた。
｢え、Aさん、相良と知り合いなんすか？？｣
｢えっと、知り合いというか顔見知り、も違うな、？見逃してもらったっていうか、そんな感じです……。｣
一体どういうことかわからないが、Aさんは相良にからまれていたらしい。
｢もう逃がさねぇぞ、アマ。｣
｢いいんですか？私といるとおかしくなるって言ってたくせに！｣
｢ああ！？もう大丈夫なんだよ！｣
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美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
