嘘とホントの区別ついてないの？ ページ35
じたばた暴れると私を担いでた人にバチンとお尻を叩かれた。
｢うわーん！もぉお嫁に行けないぃぃ！！！｣
グズグズとちょちょ切れたはずの涙が零れる。
初めてお尻叩かれた。
まだお母さんにも叩かれたことないのに！
｢ここまで来れば大丈夫だろ。｣
｢わっ、いっ、｣
｢おい、｣
やっと降ろされた私が打たれたお尻を摩っていると頭上からさっきの声が降ってきた。
おずおずと顔を上げると見下ろされてる私を射抜く鋭い目付き。
涙も引っ込んじゃった。
私はそっとそこに正座した。
息苦しいゼ。
そっと周りを見渡すと気づかなかったけど多分この人たちのテリトリーに今いるんだ。
学校かな、あれは。
恐ろしい、学校の敷地にこんな所造っちゃうなんて。
長ランさんは私の目線に合わせようとしたのかしゃがんで喋り出した。
｢手荒な事はしたくねぇ、大人しく正直に答えな。｣
｢ウッス。｣
周りにもいるので逃げられない。
まるで事情聴取だぜ。
｢金髪の石橋と吉村ってやつ、知らねぇか。｣
｢し、知らないです。｣
｢テメェこの状況で嘘つこうってか？｣
｢ぎゃっ、逆に嘘つく人いないですよ、この状況で！！｣
疑いの目が向けられる。
くそ〜、嘘つくわけないじゃん！
知らんもん、転校生だぞこちとら！
外野からも吐いちゃえよ、とか意地張るなよ、とか言われる。
くっそ、ホントにゲロってやろうか！？
｢私のクラスにはいません！！ましてや金髪なんていません！金髪なんて、兄ちゃんくら、い、…………？？｣
なんか不味いこと言ったかな。
一瞬で空気が変わった。
｢テメェの名前は。｣
｢み、三橋Aですぅ、……。｣
私が自己紹介すると長ランさんはぼそっと何かを呟いた。
そして私の腕を上に引き上げて立たせた。
｢その兄ちゃんの居場所わかるよな。｣
｢はぐれたからわかんないっす。｣
ちょっと嫌味っぽくいったらまたすぐさま睨まれた。
そんなに眉間にシワ寄せてたら跡ついちゃうぞ！
｢あ、探しますか兄ちゃん。｣
｢じゃあ頼む。｣
わかりましたと適当に返事をして、私はスカートの汚れをパンパンと払った。そして靴紐を結ぶ為にしゃがむ。
やっべー、心臓ドキドキだよ。
上手く行きますように。
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美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
