えー俺は嘘つかない主義だから ページ31
案の定まだ熱く話していた兄ちゃんと店員さん。
そんな話すことあるのかな。
｢兄ちゃん。｣
ちょいちょいと制服の裾を引っ張ると兄ちゃんはちょっと不機嫌そうな顔をして、振り向いた。
｢んだおめー、理子と言ったんじゃなかったのかヨ。｣
｢うん、兄ちゃん一人じゃ寂しいかと思って。｣
｢俺は何歳児だよ。｣
店員さんに別れを告げて歩きだそうとすると、兄ちゃんは学校とは別の方向に歩いていく。
驚いて慌てて兄ちゃんのあとをついていく。
｢どこ行くの？｣
｢もうどうせ遅刻だろ？遅刻してあとから教室入るのカッコわりーだろ。｣
｢兄ちゃん……。｣
すげーな、兄ちゃん。そんな理由で休むって……。
連絡もしてないしきっとお母さんに連絡行くだろうし、なんて言い訳しよう。
兄ちゃんはどうやって時間を潰すのだろう。
｢お前こそ行かなくていいのか？｣
｢うん、兄ちゃんと一緒がいい！｣
そーか！可愛いヤツめ！とくしゃくしゃ撫でてくれる。
あー、これ好き！落ち着く。
｢とりあえずそこのファミレスで時間潰すか。｣
｢兄ちゃんの奢り？｣
そう言えばしゃーねぇな、と財布を取り出して中身を確認する兄ちゃん。
やけに優しいな。
……もしかしてホントに私がフラれたって思ってる？
いやでも聞いて違ったら恥ずかしいし、とりあえずここは甘えとく。
｢何食うの？｣
｢アイス！｣
｢ガキだなぁ〜。｣
好きなんだからしょうがない。
そう言いながらも兄ちゃんだってアイスを頼んだ。
これで兄ちゃんもガキだ！
それにイチバン、アイスが安かったってのもある。
｢んー！オイシイ！｣
｢そーだなぁ。｣
なんか兄ちゃんと外食とか久しぶりだ。
窓側の席だった私たち。
何気なく窓の外をみる。
｢ぁ…！｣
青い制服が走っていった。
今井さんだ。
｢兄ちゃん、今井さん！ほら！｣
｢んー？どこぉ？｣
そのまま今井さんを目で追いかけると倒れている谷川さんとあの時の開久さんと同じ制服の数人がいた。
｢つつつ連れてかれちゃった！兄ちゃんどうしよう！！｣
｢焦んなよ、アイツそんな弱くねぇだろ。｣
｢でもでも、一人対四人だよ！？｣
｢番長にはそんなの日常茶飯事だぜ。｣
それから粘って粘って粘ってやっとついてきてくれると言ってくれた。
そっと今井さん達のあとをつける。
すると兄ちゃんに首根っこを引っ張られた。
｢なに？｣
｢こっちからいこーぜ。｣
その時の兄ちゃんの顔は悪い顔だった。
もうそれが嘘だよ兄ちゃん→←真っ先にそこは兄ちゃんでしょ！！
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美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
