内容によっちゃ聞かんぞ ページ3
｢兄ちゃん……。｣
｢あ？んだよぉ〜。｣
兄ちゃんの頭が光っている。
あ、いや禿げてるわけじゃあない。
金髪になってるのだ。
それはそれは美しいブロンドですわ。
｢いや、別にどうでもいいなってなったから大丈夫。｣
｢え、え、どゆこと。なになに、気になるからっ。｣
きっとこの髪の感想が欲しいんだろうな。
めんどくせっ。
｢いや〜似合ってますね〜、兄ちゃんのその髪〜。｣
｢だろ〜？俺さツッパろうと思ってんのよ。｣
｢ツッパる？｣
｢おう、カッコイイバリバリのツッパりにな。｣
くそ、そんなこと宣言する前に片付け手伝えや。
決め顔でカッコつけてんじゃねぇぞ。
適当に返したのに何だか訳の分からないことぬかしよるな、コイツは。
｢はいはい、なるほど。頑張って。世界一になって〜。｣
｢え、聞いてた？｣
そんな兄ちゃんの声を無視して二階に上がる。
私の部屋はこっちか。
前の部屋を遊びに来た友達に可愛くないって言われたからこれを機に部屋をかえてみる。
確かに部屋全体が青と黒はやりすぎたかもしれない。
色味少なすぎな、私。
まだ兄ちゃんの部屋の方がセンスあるよ……。
……うわ、自分でいって腹たってきた。
絶対やってやる。
ーーー
ーー
ー
｢ふぅ、こんなもんか。｣
見違えた私の部屋。
なるべく暖色のものを増やした。
何だか見てるだけで熱い。
増やしたと言ってもゴミ箱とかカーテンとかだけだけど。
かなり頑張ったぞ。
ピシッと伸ばしたベッドにダイブする。
｢軟高ってどんなところなんだろう。｣
ちらっと掛けてある新品の制服を見つめる。
灰色のセーラー服。
似合う気がしない。
｢おーい、……って、危ねーな。｣
｢入る時ノック、これ常識。｣
唐突にドアをあけやってきたブロンド兄ちゃん。
ノックをしないのは兄ちゃんだけだ。
反射的に近くにあったクッションを投げておく。
金髪を揺らしながらそれをキャッチする兄ちゃん。
何だか笑っちゃう。
｢ニヤケんな、キモイぞ。｣
｢キモくねーわ。…というか気づかんかったけどパーマやん。キモ。｣
｢キモくねーーよ！！｣
どうやらご飯らしいので呼びに来たみたいだった。
兄ちゃんの後ろをついて行く。
美味しそうな香りが鼻を刺激した。
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美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
