*ヤバい ページ47
11時ピッタリAは片桐と会った。
どうやら二人とも11時ピッタリに来たみたいだった。
「よう、」
「あ、こんにちは。」
「なんだそれ。」
「ごめん、緊張してるのよ。」
片桐にもAから私服で来てほしいと頼んでいた。いつもと違うお互いの姿に見とれる。
「行く所、俺が決めてもいいか。」
「うん、特に考えてなかったし。大丈夫だよ。」
行こう、と歩き出した片桐の隣を歩くA。
自然に綻ぶ顔。
片桐はちら、とみて微笑んだ。
ーーー
ーー
ー
「ひー…可愛すぎるだろ敷嶌さん。」
「否定はしないっす。」
「ほんとほんと。」
「これきっと敷嶌さん私たちに気づかないよ。」
「なんでっすか?」
「そりゃあんなに幸せそうだからね。」
「そういうこと……って、」
「「三橋さん!」」
「しー!!見つかるだろ!」
京子と明美は先程同様尾行を続けていた。
するといつ間にかAと別れたはずの三橋が加わっていた。
何やらよからぬ事を考えている顔だった。
「…三橋さん、邪魔しちゃダメっすからね。」
「え〜、そんなこと考えてないし〜。」
「絶対してる!完全にしてる!!」
困った京子と明美。
二人では三橋は止められない。
それに下手をしたら見つかってしまう。
それだけは避けたい。
そんな思いも露知らず(?)三橋は先陣を切って尾行をした。
「アイツらどこ行くの?」
「さあ?何だか決めてなかったみたいっすけど。」
「へー。」
一瞬面倒くさそうな顔をしたしたがすぐにニヤケだす三橋。
(これはホントに大変なことになるかも。)
明美は京子に耳打ちをする。
「京子さん、どうします。コレ私たちだけでも危ないのに、三橋さんいたらかなり見つかる確率上がりますよ……。」
「そーだよな、……うーん、どうしよう……。」
二人で唸っていると先程まで途絶えなかった三橋の声が聞こえなかった。
「ん?」
「あれ……?三橋さんどこ行ったんすか……!?」
「「ヤバい!!!」」
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もちまる - 面白いです!更新楽しみにしてます(*´`*) (2018年11月4日 23時) (レス) id: baed5daad7 (このIDを非表示/違反報告)
オキ(プロフ) - 主人公の京子ちゃん溺愛っぷりいいですねw更新頑張ってください! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 0da5fa57f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょーりん | 作成日時:2018年11月4日 19時