＊大人っぽい ページ45
｢ホンットにありがとうございました！！｣
｢いやいや、頭上げてください。せっかくの初デートですもんね！｣
｢で、デート……。｣
また顔を赤くするAに微笑んだ理子。
あの後理子の行きつけのお店にいき、ワンピースを買った。
結局甘さ控えめの色味で大人っぽいものになった。
それでもワンピースなので女の子らしさはある。
｢これでやっと智司の隣を歩けるんだ……。｣
｢……ふふ。｣
呟くように零れたAの本音に京子は満足そうに笑った。
ーーー
ーー
ー
『ああ、いいよ。』
｢ほ、ほんと？じゃあ、…。｣
『…じゃあな。』
家に帰ったAは震える手で受話器を取った。
相手はもちろん片桐だ。
出かけようとは言ったもののしっかりとした日にちも決めていなかったのでそれを決めたのだ。
受話器越しの片桐の声にほっとしながら話を進める。
終わった時にはどっ、と緊張がとける。
｢だぁれ？今の！｣
｢わ、…お母さん……。｣
ニヤニヤとしてながらAを見つめる母。
これは面倒くさいぞ、と感じ、なんでもないよ！と適当にあしらい部屋に駆け込んだ。
バタン、と閉まる音を聞いて母の階段を上がる音がしないのを確認してから息をつく。
カバンの隣に置いてある紙袋からワンピースを取り出す。
それをうっとりと見つめる。
(これを着た私はどう見えるのだろうか。)
(変では、ないな……。)
Aの頭に過ぎる不安も一生懸命選んでくれた京子達の顔を思い出すと一瞬で消えてしまった。
｢楽しみだなぁ……。｣
Aはワンピースをハンガーに掛けて机に向かった。
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もちまる - 面白いです！更新楽しみにしてます(*´`*) (2018年11月4日 23時) (
レス) id: baed5daad7 (このIDを非表示/違反報告)
オキ(プロフ) - 主人公の京子ちゃん溺愛っぷりいいですねw更新頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 0da5fa57f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月4日 19時
