＊笑う ページ41
可笑しそうに笑うAに片桐は一瞬ポカン、としたがしてやられたと苦笑いした。
｢なぁ、｣
｢ん？｣
｢ホントにいいのか。｣
｢なに、今更。｣
｢いや、｣
片桐は開久のバックにはヤクザもいる。その所を懸念しているらしかった。
しかしAもその所は承知だし、そんなに気に留めてないみたいだった。
｢もっと、未来のある話をしよう。｣
｢なんだそれ。｣
｢そーだなぁ、退院したら二人で何処か出かけよう。｣
｢…ああ、そうだな。｣
静かに過ぎていく時間。
いつの間にか随分時間が経っていたみたいだった。
静かに病室の扉が開く。
二人共そちらに目をやると。
｢……！…なんだよ、もういいのか。｣
｢何なんですか貴方。そんなキャラでしたっけ。｣
｢テメっ、キャラとか言ってんじゃねぇよ！！｣
｢そんなところでそんなこと言っても迫力皆無ですよ。｣
相良は様子を見るように少しだけこちらに体を入れていた。
すると、下や上から開久生が顔を覗かせる。
どんどん増えていく。
｢う、…おい、押すんじゃねぇよ、テメェゴラ殺すぞ！｣
｢やべ、倒れるー！｣
その言葉を合図に雪崩のように倒れていく皆。
それをみて片桐とAは顔を見合わせて笑った。
｢あはは、なんて言えばいいんですかね、最高ですよ。｣
｢お前、笑いとるだなんてこと出来るんだな。｣
｢テメェら、…覚えとけよォ……。｣
相良が青筋を立てて怒ったのでAはさて、と立ち上がった。
｢もう戻るのか。｣
｢ええ、うるさいのは病人に毒ですからね。｣
｢言うじゃねぇか、この野郎……。｣
わかった、と片桐が言うとAは病室を出ていった。
ーーー
ーー
ー
自分の病室に戻ってきたA。
Aは動揺していた。
(え、え、どうしよう。これ、もう恋人なの？智司と、私が？)
(好きだって言われて知ってるとか言っちゃって、)
(あれ？お礼しに行ったはずなのに。)
(まあ、でも後悔してないからきっと大丈夫。)
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もちまる - 面白いです！更新楽しみにしてます(*´`*) (2018年11月4日 23時) (
レス) id: baed5daad7 (このIDを非表示/違反報告)
オキ(プロフ) - 主人公の京子ちゃん溺愛っぷりいいですねw更新頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 0da5fa57f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月4日 19時
