＊手紙 ページ29
放課後、Aは駅に来ていた。
それはある手紙が届いていたからだ。
【明日の放課後駅に来てください。】
ただそれだけが書かれており、Aはそのまま手紙に従い駅に来ていた。
人が多く誰が自分を呼んだのかまったく見当もつかない。
時間も曖昧な指定だったため、かなりの時間Aは手紙の送り主を待っていた。
｢……チッ、…呼んでおいて待たせるとは…。｣
待つことがあまり好きではないAはイラつく。
するとトン、と肩を叩かれた。
やっとか、と振り向くと男が立っていた。
｢すみません、待たせてしまって。｣
｢いえ、それで何か用ですか。｣
まあまあ、焦らないでください、と言った男は見たことの無い制服を着ていた。
男の顔を見てAはチリ、と胸が痛んだ。
｢見せたいものがあるんです！着いてきてもらえませんか？｣
｢手短にお願いします。｣
分かりました、と男は歩き出す。駅から離れていく。
千葉なのに知らない所がこんなあるのか、と呑気に考えながら歩いていた。
｢ここです。｣
｢…？なんですか、これ。｣
着いたのは小さなプレハブ小屋だった。
どうぞ！と元気に手招きAは開けられた扉に入る。
｢な、…んだ、これ……！？｣
プレハブ小屋に入ったAは恐怖に戦いた。
後ろで引き戸が閉まる音がした。
ハッ、として振り返るとニタリと笑う男がいた。
｢久しぶり、Aちゃん。｣
｢！……何故、私の名前を知っている。｣
｢
｢昔…？｣
別にわからなくてもいいよ、と男はAに近づいた。
Aはすぐさま戦闘態勢に入る。少し震える体を押さえ込みながら。
｢僕もね、昔みたいにもう弱くないんだ。｣
｢抵抗しないほうがいいと思うよ。｣
｢…この状況で抵抗しないほうが馬鹿ですよ。｣
そうか、と男は呟き、拳を振るってきた。
間一髪避けたAは、体制を崩す。
続けざまに足を振り上げるがそれを手で流しAは男を見やる。
(誰だ、…今まで恨みを買うようなことは沢山してきた。はっきり言って見当がつかない。)
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もちまる - 面白いです！更新楽しみにしてます(*´`*) (2018年11月4日 23時) (
レス) id: baed5daad7 (このIDを非表示/違反報告)
オキ(プロフ) - 主人公の京子ちゃん溺愛っぷりいいですねw更新頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 0da5fa57f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月4日 19時
