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*守れないで ページ28

三橋と伊藤は歩く今井に着いていく。

残された三人。







Aは振り返り明美を見た。

悲しそうな罪悪感でいっぱいの顔をしていた明美。
Aは男に近づく。





「ぇ、ぅ、うわ、」

臆病なのか近づいただけで反射的に顔を守る男。




「誰にやられたのですか。」

「ぁ、そ、その、……」

「明美さんは。」

「しっ、てます、……。」




おずおずと答える男にAは怒鳴る。









「男が女を守れないでどうする!!!」


「ひぇっ!!?」







「死んでも守りきれ!!!出来ないのなら今すぐっ、んん、」

「敷嶌さん!!もうイイっすから!」



明美に口を塞がれAはまたやってしまった、と後悔した。

口元の明美の手にそっと触れて手を離してもらう。



「明美さん、すいませんでした。出しゃばりました。悪い癖で。」

「敷嶌さんは、なんも悪くねぇっす。」



明美の言葉にAはホッとして男に向き直る。
男はまた怒鳴られると身構える。



「先程はすいませんでした。関係の無い私が口をはさむことではありませんでした。」

「え、あ、い、や、その、……」


何をしても挙動不審になる男に頭を下げてAはそう言った。





「明美さん、では。」

「は、はい!」





ーーー
ーー





「よォ、連れてきてくれた?お強いお友達。」

「あ、えっと、今日は忙しいみたいで…。」

「じゃあ金は?」

「…持ってきて、ないで、す、……。」



男は三人の開久の生徒に囲まれていた。
カバンを握りしめ必死に逃れようとする。

一人が男の胸ぐらを掴んだ。








「待てよ!」

「あ?」



殴られそうな男を助けたのは明美だった。
体を止めた生徒は男から手を離した。


明美はどんどん近づいていき生徒の胸に茶封筒を押し付ける。


「そこに十万入ってる。これで勘弁してくれないか。」

「……へぇ、…。」



明美は男の隣に立ちそう言った。

*手紙→←*偶然



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設定タグ:今日から俺は!! , 早川京子 , きょーりん   
作品ジャンル:ギャグ
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もちまる - 面白いです!更新楽しみにしてます(*´`*) (2018年11月4日 23時) (レス) id: baed5daad7 (このIDを非表示/違反報告)
オキ(プロフ) - 主人公の京子ちゃん溺愛っぷりいいですねw更新頑張ってください! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 0da5fa57f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょーりん | 作成日時:2018年11月4日 19時

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